津田大介著『Twitter社会論 』によると、日本のTwitterユーザーは2009年10月時点で100万人程度と推定されているそうです。
ところで本書の著者の津田さんのアカウントは@tsuda ですが、「全国には津田姓の人はたくさんいるから、tsudaというアカウントを取れたのは、開始が早かったおかげ」ということを本書で言っています。@yuco というアカウントを持っている私も同じです。yucoというハンドル名を使っている人はネットにたくさんいますが、@yucoが取れたのは、日本人で最初にtwitterを始めた集団(2007年4月開始)にいたからでしょう。
yucoというハンドルネームは、ネットではそこそこメジャーです。もっと後にTwitterを始めた人はどうしているのでしょうか? twitter内”yuco”の検索結果 をざっと見るだけでも、@yuco_1981、@yuco121、@yuco110、@yuco812、@yuco1220、@yuco0708などというアカウントがアクティブに使われているようです。
興味深いのは、こういった@yuco+数字 というアカウントの人とやりとりする相手は、「@yuco*** yucoちゃん、今度遊ぼうね!」のように、@のところでは数字のついた本来のアカウントを使っていますが(そうしないと相手が拾えないし)、会話の中で相手を呼ぶときには数字のないyucoと呼んでいることです。あくまでも「yuco110ちゃん」とかではないのです。文字数制限のあるtwitterでは、「@yuco110 ちゃん、今度遊ぼうね!」の方が節約できるにも関わらず、です。
一方、会員数1000万人を超えているmixiでは、会員同士の識別は、各プロフィールページのURLに含まれるid=****という数字で行われているので、同じハンドルネームの人がどれだけたくさんいても構いません。
というわけで、今後twitterユーザーが国内1000万人とかになると、長いアカウントや、数字を含んだアカウントおよび本来のハンドルネームの呼び直しが本文中で起こって、実際に使える文字数が短くなるのと、そもそもシンプルなアカウントが取れなかったからtwitterは使いたくない!と言ってクローン系サービスに逃げる人も出てきそうだなと予想してみます。好きなアカウントが取れるかどうかって、ネットサービスを使い続けるモチベーションにおいては結構重要な気がするのです。
Twitterは全世界で10億ユーザーを目指す そうですが、英語圏ではどうなるのでしょうね?
これも夫が一時帰国の際にお願いした輸入本。BRUTUSの読書特集号に山形浩生さんが載っていると聞いて。
色々な有名人が見開き2ページで好きな本などを紹介していくという形式。
目当てだった山形浩生さんのページは「訳したい本」を8冊紹介するもの。なかでも、山形さんが書評を書いていた(それで私も4巻通読した)「アレキサンドリア四重奏」の著者ロレンス・ダレルによる「アヴィニョン五重奏」が読みたい。「アレキサンドリア四重奏」を訳した高松雄一さんが「アヴィニョン五重奏」も訳すとどこかで読んだ気もしたのですが、なくなったのでしょうか。原文は英語だけど、日本語訳を読む限り、私には原文で読むのは無理そう。それから山形さんがどこかで書評で紹介していた(探してみたが見つからなかった)、知能の遺伝に関する本「Bell Curve」も気になる。
そのほか、近代ナリコさんの、戦前から現代までを6つに分けてその時代の暮らしに関する本を紹介する「暮らし系ヒストリー」が、2ページの密度が高くてよい仕事をされているなぁと思いました。それから読みたくなったのは、山崎ナオコーラさんの金子光晴の旅行記紹介と、池澤春菜さんのハヤカワSF紹介。
この本については、ビジスタニュースで山形浩生氏が絶賛お勧めしている のを読んで、一時帰国していた夫に輸入してもらいました。非常に面白かったのでお勧め! 経済の詳しいことはわかりませんが、分からなくても十分楽しめます。
昨年の初めにチェ・ゲバラの映画を観たのだけど(その1 、その2 )、彼は、キューバ革命を成功させて、共産主義革命を”輸出”しようとボリビアやコンゴに行って、成功しませんでした。逆に、この本の著者の服部正也氏は日本の高度経済成長を日銀の中で経験して、その資本主義社会をルワンダに輸出して、ある程度うまくいったのだなあと思いました(もしルワンダに、その後の民族紛争やクーデターがなければもっと経済成長できたでしょうが、それは政治の話なので、経済の人である服部氏にはどうにもできない)。
資本主義社会というのは、ここで服部氏がやったように、商人や銀行などそれぞれの経済のプレーヤーが自由に競争できる環境を設計して、はじめてちゃんと運営されるようになるもので、ただ放っておいたらできるものではないことが分かります。ルワンダのように、資本主義社会に必要な会社組織や経済の仕組みを理解できる人材がいちじるしく少ない国ならなおさらです。服部氏は、ルワンダの一般の農民が日常生活のなかでいくら払って何を手に入れているか、もう少し収入が上がったら何を欲しがるだろうか、密輸をする商人は輸出入に関する手続きを簡素化したらどう動くだろうか、というところまでシミュレートして税率や制度を考えています。
服部氏が来る前からルワンダは、外国人の(特に旧宗主国であるベルギー人が多かった)アドバイザーと称する人間がたくさんいて、現代の国家の運営に必要な財政計画などは彼らが大臣にアドバイスしていたようですが、無能で自分の利益しか考えない人間ばかりだと服部氏は見ていました。彼らの作る予算計画はずさんで、さらにルワンダ人の税率は重く、外国人の税率は軽くなっていたといいます。また外国(アラブ・インド人が多かったよう)の商人はルワンダ人が持っていない外国とのつながりがある上に、輸入に関して特権を与えられていることにあぐらをかき、単一の商品を高い利潤をつけて売るだけの殿様商売で、より売れそうな商品を探して輸入してみることさえしていませんでした。彼らは、ルワンダ人は怠け者で、自分たちがいないととてもやっていけないと言っていましたが、輸入が自由化されて特権を失ってみると、商人としての能力も総じて低いものだったようです。
服部氏の考える、経済政策などの技術と目的の話も興味深かったです。服部氏は着任後、大統領と長い会談を持って、「あなたはルワンダをどのような国にしたいのですか」と聞きます。「たとえば、工場が立ち並ぶような国にしたいのですか」と。大統領の「こういう国にしたい」というビジョンに合わせて、経済をその方向に持っていくのが中央銀行の仕事だと服部氏は考えています。大統領は、ルワンダを農業中心に発展させたいと答えました。それまでの大統領のアドバイザーは経済的な制約ばかりを並べて「○○はできません」と言う人ばかりだったそうですが、まず国をどうするかというビジョンありき、経済政策などの技術はビジョンを達成するための手段にすぎないので、経済政策による副作用を受け入れなければいけない場合はあっても、「経済的な制約で○○できない」というのはおかしい、と服部氏は言います。
さらに、アフリカで何事も効率的に進まないことを「これがアフリカ流だ」と言って、アフリカ特殊論として片付けてしまうことに対しても否定的です(大西義久氏による増補2の文中にある服部氏による文章の引用)。途上国に行く人はえてしてこういうことを言いがちですが、服部氏は中央銀行の勤務態度が悪いルワンダ人職員に対して、自分の国の銀行員を育てるのと同じ基準でビシビシ叱るように、と各国から集まった中央銀行の上層部職員に言い渡しました。
また、本書の復刊に動いた人と服部氏の娘さん(現在フランス語翻訳家をされているそうです)の復刊裏話をmixiで見つけました。
まず娘さんのコメントはこちら→[mixi] Kigalisoupeさん | 「ルワンダ中央銀行総裁日記」復刊秘話 、[mixi] Kigalisoupeさん | 2009年中に書いておきたい日記① 「ルワ会オフ」と父の思い出 増補版での「増補2」を書いた大西義久氏は娘さんのだんなさんであることが書かれています。
復刊のために動かれたもけさんの日記では、複数回に分けて「『ルワンダ中央銀行総裁日記』企画協力秘話」が書かれています→[mixi] もけさんの日記一覧
読了したあとwikipediaで最近の周辺事情をお勉強。
wikipediaで見て、改めてルワンダの小ささに驚きました。それでも人口は約1000万人で世界ランキング89位なので、確か世界の国は180カ国くらいだったと思うので、真ん中程度です。また本書でたびたび言及される隣国ブルンジ も同じくらい小さい。
また、映画『ホテル・ルワンダ』(公開要求運動がありましたね。私も観にいきました)関連ブログ、『ホテル・ルワンダ』のロビー 内カテゴリ「ルワンダの歴史 」でもルワンダの歴史が詳しく紹介されています。
服部正也氏のほかの著書としては、『援助する国される国―アフリカが成長するために』がありますが、絶版で手に入らない様子です。残念。
先日ニューヨークで、現在再演しているWest Side Storyを観てきました。
当日(土曜日)の朝になって昼公演を見ようと思い立ったので、タイムズスクエアのtkts(ミュージカルの当日券が余っていれば割引で買える場所)に向かったのだけど、tktsは長蛇の列で、しかも電光掲示板を見る限りはWest Side Storyの文字はなかった。でもtktsのすぐ横がWest Side Storyを上演しているPalace Theaterだったので、そこの窓口で買えました。もちろん定価。人気の公演だから、当日券が余っても上演までには売れると読んでtktsに流さないのかもしれません。実際、席はほぼ全部埋まっていました。
話は変わりますが、アメリカに来て驚いたことの一つに、スペイン語がすでに準公用語であったことがあります。公共交通機関での乗車マナーのポスターとか、商品のラベルなどにも、英語とスペイン語の両方で表記されていることは珍しくありません。喫茶店などに入っても従業員同志はスペイン語で話していることもよくあります。ちなみに、私は大学生のとき第2外国語でスペイン語を取ったので、挨拶やごく簡単な単語は覚えていますが、あとはもう大半忘れてしまいました…。なので、「この人たちが話しているのはスペイン語だな」というのは分かりますが、具体的に何を話しているのかは分からないレベルです。
West Side Storyではロミオとジュリエットを下敷きにしたミュージカルですが、ジュリエットに当たるマリアはプエルトリコからの移民という設定なので、スペイン語がしばしば使われています。むかし映画版を観たときは、こんなにスペイン語が入っていたという記憶がなかったので、ヒスパニック系の移民が増えているという現実をもとにした新しい演出なのかなと思っていたら、ウエスト・サイド物語 – Wikipedia にもそう書いてありました。具体的には、トニー(ロミオに相当)がマリアの家族と話すときに、スペイン語で挨拶して親しもうとしていたり、逆にジェッツ(アメリカ人のギャング団)がシャークス(プエルトリコ人のギャング団)を小バカにするような調子で使われていたこともありました。
あと印象に残ったのは衣装の色。ジェッツはオレンジ中心、シャークスは褐色の肌に映えるであろう(といっても、舞台上の役者の肌の色の違いは分からなかった)紫を中心に、主人公のトニーとマリアは青系でまとめてありました。またジェッツは男性中心のダンス(女性もいるが、短いタイトスカートなので後述のシャークスに比べるとあまり映えない)、シャークスはフラメンコ風のボリュームのあるスカートを生かした女性のダンスが印象的でした。
映画版のDVDは以下2種類が安価(2000円以下)で出ているようです。
ウエスト・サイド物語 [DVD]
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン( 2008-11-19 )
時間: 152 分
1 枚組 ( DVD )
そして、このミュージカルはやはり音楽がすばらしいです。有名な五重唱の”Tonight”は観劇後何日も経っても頭の中をリピートしています。特にマリアの声が高く澄んで微妙な暗さがあり、気に入りました。以下は映画版の”Tonight”。
映画版のサウンドトラックは以下。こちらも2000円以下で対訳つきとのことなので、日本に帰ったら買おうかなあ。
以下は、開演前に撮った劇場の写真。
先日ワシントンDCに旅行に行ったとき、ジョージタウンでたまたま店舗を見つけて入ってみたAnthropologie というお店が非常に気に入りました。あとからネットで調べて、親会社はUrban Outfittersで、全米に90店舗以上、そのほかカナダとイギリスに店舗がある ことを知りました。
日本で似たテイストのお店を挙げるとしたら、恵文社一乗寺店 かな。あえて一言で言うなら大人め森ガールな感じです。服から雑貨、食器、ドアノブのようなインテリア用品までいろいろあります。基本的にはメーカーではなくてセレクトショップの様子です。mixiコミュニティの情報 によると、”ANNA SUI for Anthropologie”というブランドでANNA SUIが別ラインの服を作っているようです。
ちなみに店名ですが、”anthropology”ならば人類学という意味 なのだそうです。なぜ語尾がieになっているのかよくわかりません。
雰囲気については公式サイト を見てもらうのが早いかと思いますが、いくつか言及しているブログも挙げておきます。さらに公式twitterもあるし@Anthropologie 、ハッシュタグ#anthropologie まであります。
お店にいたときは「超素敵!」と興奮しすぎて、逆に何も買えずに帰ってきました。こういうお店ってディスプレイも含めての雰囲気がすばらしいので、一点だけ買って家に帰ってきても、その商品はお店にあるものとは何か違ってきそうで。がんばれば編めそうな雑貨、服などもあり、編み物したい欲もかきたてられました。
日本から買い物するなら、楽天で服を扱っているショップがある ようです。