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国内旅行・街歩き Archive

箱根に行って、富士屋ホテルに泊まったよ(2010年7月)

7月半ばに、母と箱根に行ってきました。泊まったホテルは宮ノ下温泉 富士屋ホテルです。

外観。これはロビーなどがある本館の建物です。

私たちが泊まった、本館の次に古い西洋館の外観です。

このホテルで最もゴージャスな建物、花御殿の外観。

宿泊客用に30分ほどの館内見学ツアーがあったので、遠慮なく見てまわり写真を撮りまくることができました。たてもの見学好きの私には嬉しいサービスでした。以下はフロントなどがあるロビーです。新しいホテルだと、ロビーは天井が高くて大きな空間であることが多いですが、ここは日本の古い建物なので、ロビーの天井は低めで、いくつかの部屋が結合されたような感じでソファーなどが並んでいます。

ロビーの木製の壁や柱にはいろいろなものが彫られているのですが、これは尾長鳥。ヘレン・ケラーが泊まったとき、彼女にプレゼントされた尾長鳥が死んでしまったので、彼女を励ますために、触って尾長鳥と分かるように彫られたそうです。

ダイニングルーム。一番素敵な空間です。ディナーは高いので行きませんでしたが(一人1万円を超える)、翌朝の朝食はここでとりました。

ダイニングルームの天井には、すべて別々の植物の絵が描かれています。

ダイニングの床近くには、三代目オーナー山口正造氏の顔とされる黒い顔が。これは従業員がちゃんとサービスしているか見張っているのでこんなに怖い顔で、お客様を怖がらせないように下の方に目立たないように置いてあるんだそうです。

山口正造氏の銅像。ヒゲが特徴的で、万国髭倶楽部を立ち上げたという個性的な人です。以下の銅像や写真はホテルの資料室に見に行きました。

私たちが泊まった西洋館の部屋は割とシンプルな感じでしたが、見学ツアーで見せてもらった花御殿の部屋はとても素敵でした。花御殿の部屋は、それぞれ花の名前がついていて、その花にちなんだ内装になっています。この部屋はバラの部屋。

花御殿の部屋の鍵は、それぞれの花が描かれたものになっています。最初に使われた鍵は、木に花の絵を直接描いたもので、今は部屋の廊下に飾ってあります。今使われているのはその絵をプリントして木に貼ったものだそうです。以下はその飾ってある廊下の鍵。

ホテルの部屋でテレビを見ていたとき、偶然ニュースで『箱根富士屋ホテル物語』の著者(経営者ファミリーの人)が、神奈川県知事の書いた『破天荒力──箱根に命を吹き込んだ「奇妙人」たち』の記述が似すぎているとして訴えた結果について報道していてびっくりしました。

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こんなホテルに泊まったのだから、さぞ高かっただろうと思うでしょうか? 私は庶民なので、安いプランを使いました。1人9850円(2人以上)でダイニングルームでの朝食つきのプランがあります。楽天トラベルから予約しました。

これまでお見せした通り、このホテルにはクラシックで素敵な建物からさほどでもないものまであるのですが、このプランでは泊まる建物を選べません。それでも西洋館に泊まれたのでまあまあだと思います。泊まる建物を選べるプランだと1人20000円を軽く超えます。

わたしは古い建物好きなので、一人5000円くらいで普通の建物で普通の朝食が食べられるホテルよりも、ここに泊まれてよかったです。

日帰り鎌倉、美術館と海岸を見てきたよ (2009.1.27)

神奈川県立近代美術館鎌倉館の、冬の所蔵品展示 1910-1930年代の日本近代絵画を中心にが見たかったのと、買ったばかりのGX200を持ってちょっと遠出したかったので、鎌倉に行ってきました。

鎌倉駅に着いたのはお昼前ごろでした。とりあえず、老舗の喫茶店&アンティークショップのミルクホールに行って、カレーライスを食べました。

ミルクホールはアンティークな感じで内装も素敵です。

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それから鶴岡八幡宮境内にある神奈川県立近代美術館鎌倉館に向かいました。やはり冬の所蔵品展示で大きく出ている古賀春江の絵が一番良かったかな。こういうモダンな感覚の絵画がたくさんあるのかなと思ったのですが、それほど多くはなかったのでそれが残念でした。

神奈川県立近代美術館鎌倉館は、建物もモダンな感じで可愛いです。中庭にはイサム・ノグチの彫刻があります。

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建物のとなりには池があります。

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見終わったあとは鎌倉別館に移動して慈しみのまなざし 関合正明展も見ました。一枚のチケットで両方見られるので、行かないとなんだか勿体なくて。

鶴岡八幡宮にお参りして、境内を少し歩きました。

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その後、鏑木清方記念美術館に向かいました。ここは規模が小さく、絵画の数はそれほどなくて、それが残念でした。鏑木清方の部屋が再現してあり、それは見ものでしたが。私が行ったときは鏑木清方の絵をもとにした羽子板と、もとにした清方の絵(本物ではなくパネル)を並べる展示をしていました。

鏑木清方記念美術館のあとは、いったん鎌倉駅に向かい、そこから若宮大路を鶴岡八幡宮を背にして海の方までずっと歩きました。

海を見たかったのは、倉橋由美子『暗い旅』の最初の方でヒロインが鎌倉駅から材木座海岸のあたりまでタクシーで向かうというシーンがあったからです。

ヒロイン(名前は分からない)はタクシーを使っていますが、私は行きも帰りもタクシー代をけちって歩きました…確かに歩くとちょっと長いです。歩けない距離ではないですが、わりと単調な道で歩いていてそれほど楽しくないというのもあります。バス停もありましたがバスの頻度は多くなかったので乗れませんでした。

由比ヶ浜 – Wikipediaによると「滑川河口の西側の海岸とその周辺(由比ガ浜一~四丁目付近)を由比ヶ浜、東側を「材木座海岸」と称している。現在は湘南の海として知られ、毎年夏になると多くのサーファーが集まっている。」とのことです。『暗い旅』の時代にはサーファーなどいなかったでしょう。その代わりに夏を遊んで暮らせる若者というのが恵まれた一部の階級だけだった頃の話です。

小説内では材木座と言っていましたが、以下の写真は由比ヶ浜のほうで撮りました。材木座の方へも歩いていったのですが、ちょうどそのあたりでカメラが電池切れになってしまったので。

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 若宮大路をくだってきた小型タクシイ、赤煉瓦色のニュー・コロナをとめる。材木座のほうへ、とあなたはいう。
「材木座のどの辺です?」
「海の見えるところまで」
「海岸橋のあたりでいいですか?」
「そこから左へはいってください」
 あなたはすこし芝居がかっている。だれもタクシイに乗ってそんないいかたはしないだろう。あなたは、いま自分が悲劇の主演女優めいた憂悶の顔で、その舞台、冬の風にざわめく海にむかって歩みでていこうとしていることを知っている……

 荒れはてた真冬の海水浴場だ、散乱する竹や木片、死人の足首のような靴、褐色の瓶。砂浜を吹きぬける塩辛い風と波の音があなたに襲いかかる。海はあなたを裏切った……あの神話的な輝きを帯びた海はもうどこにもない、あなたがたがそのなかで火の色をした二匹の魚のように泳ぎまわった海、エメラルド色の庭園に似たあの海は……

『暗い旅』ではかなり荒涼とした描かれ方をしていましたが、私が見たのは若干寒かったけれど、平和でのんびりした冬の海でした。犬の散歩をしている人が何人かいて、こんな海岸を犬と走ったら楽しいだろうなあと羨ましかったです。

撮った写真をFlickrにまとめました。20090127 鎌倉 – a set on Flickr

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