文化を享受し、ITを活用して「よりよい暮らし」を考えたい湘南発の個人メディア

『ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語――夢の楽園』@原美術館

カテゴリー : アート・展覧会,若手社会人時代 — 2007/06/26

 これも菊地成孔が以前ブログで勧めていたので行こうと思った。

 ヘンリー・ダーガー展は2003年にワタリウムでやったときに行っているが、そのときはヴィヴィアン・ガールズの戦いシリーズが多かった記憶がある。

 今回はヘンリー・ダーガーの部屋の写真や、ヴィヴィアン・ガールズシリーズっぽいけど闘ってない少女と花の絵、蝶の羽をつけた龍のような想像上の動物の絵など、もう少しバラエティに富んでいた(とはいえこの人の基本はょぅじょですが)。幼女の裸の絵にはおちんちんがついていることで有名なこの人だが、裸の絵でついていないものもあった。

 思ったのは、ヘンリー・ダーガーの絵は自己流といっても、天性の構図とか色のセンスの良さがあるなあということ。特に色はパステルカラー中心できれい。

 原美術館入り口の看板。ツタの這う壁と看板のパステルカラーが綺麗。

 入り口から見た建物はこんな感じで、まわりは緑に覆われている。こういう邸宅を改造したような“箱”っぽくない美術館は個人的に好み(とはいえ、内部の装飾などは残っていないのだけど)。原美術館のパンフレットには以下のようにある。

当館の建物は1938年に邸宅として建造されたもので、上野の東京国立博物館や銀座の和光ビル(旧服部時計店)などを設計した渡辺仁の代表的な作品の一つです。

原美術館のイメージケーキ

 ヘンリー・ダーガーが愛した少女のケーキ! を、付属のカフェで食べることができる。

 そして写真を撮ったら、写真は禁止だとウェイターが飛んできた。まぁ確かに食事の写真をいちいち撮るのは私もいい趣味だとは思わないので、めったにやらないが、これは撮りたくなるよねぇ。もうちょっと真上から撮りたかったとも思うが、そんなわけで写真はこれ1枚のみ。「ヘンリー・ダーガー イメージケーキ」でぐぐると写真も結構出てくるのだが、みんな1枚撮ってウェイターが飛んできて制止されたのだろうか。

ヘンリー・ダーガーの映画(2007/7/8追記)

 菊地成孔東大ゼミ非公式掲示板で知ったのだけど、ヘンリー・ダーガーの映画が公開されるらしい。予告編がYouTubeにあった。

(削除されました)

 上記の予告編で少し出てくる「動くヴィヴィアン・ガールズ」は以下でもっとゆっくり見られる。

(削除されました)

映画『ひまわり』&『甘い生活』@Bunkamura

カテゴリー : 映画・ドラマ・テレビ,若手社会人時代 — 2007/06/25

Bunkamuraマルチェロ・マストロヤンニ特集

 菊地成孔がブログで『甘い生活』を絶賛し、いまBunkamuraでやっているマストロヤンニ特集には行くべしと書いているので行ってみた。

「ひまわり」I girasoli
1969年/イタリア・フランス・ソビエト/107分
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン、リュドミラ・サヴェリーエワ

第2次世界大戦後、ロシア戦線で行方不明となった夫を捜す妻の姿を通して、戦争によって引き裂かれた夫婦の悲劇を描く。デ・シーカ&ローレン&マストロヤンニの黄金トリオの喜劇「昨日・今日・明日」「あゝ結婚」とは打って変わったシリアス・ドラマ。ヘンリー・マンシーニの哀切なテーマ音楽はあまりにも有名。

「甘い生活」 La dolce vita
1960年/イタリア・フランス/173分
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、アニタ・エクバーグ

マストロヤンニにとって最初のフェリーニ作品。本作で世界的なスターの地位を獲得する。イタリアの高度経済成長時代のローマを舞台に、上流社会の空虚と倦怠感を描いた一大デカダン絵巻。マストロヤンニは作家志望のジャーナリストを演じ、行き当たりばったりの生活を送っているうちに希望を失っていく。舞台となったヴェネト通りが一躍観光スポットになったほど話題を呼んだ。1960年カンヌ国際映画祭グランプリ。

 『ひまわり』は女優・男優ともに美しいが、良くも悪くもメロドラマ。しかし決して悪いメロドラマではないとも思った。愛し合っている男女が障害があって結ばれないのが悲劇であるわけだが、その理由として記憶喪失(ネタばれだが封切直後の作品というわけでなし、ミステリーでもないし古典なんだからいいよね?)というのはありがちな手の一つかもしれない。それでも悪くない。

 『甘い生活』は菊地成孔が勧めるのはよく分かる感じの映画。筋というほどの筋はない。ローマの街、夜遊び、車で行く郊外のアパート、パーティの翌朝の倦怠感、美しいパーティ人種、上京してくる気のいい父親。事件のたびに駆けつけるマスコミ(マルチェロ演じる記者もそのひとり)。私には縁のない世界だけど、現代東京でもこんな生活をしている人がきっといるのだろう。最後、友人が原因不明の自殺をした後のパーティで狂気がかった遊び方をするマルチェロ。彼がもしローマに実在する人ならば、その後どうなったのだろうか。

「まちこがれ」4年ぶりの更新とレビュージャパンのリニューアル

カテゴリー : ネット関連,若手社会人時代 — 2007/06/17

ある本のタイトルで検索していたら、「まちこがれ」がヒットして、ずいぶん久しぶりに読んだら、4年ぶりに新しい書評を更新しているのを発見。取り上げていたのは『文藝ガーリッシュ』で、やはりというかさすがというか。

レビュージャパンはまだCGMという言葉も言われていない頃、たぶん関心空間なんかと同じくらいの時期にユーザーからのレビューを集めるサイトとして運営を開始し、面白いことをやっているなとは思っていた。でも、確か山崎まどかさん経由で知った「まちこがれ」のまち子さん以外に特にお気に入りのレビュアーがいたわけでもなく、忘れていた。

今回トップページを見るとなんかデザインもすっきりして、「khipu」という読み方も分からない名前(読み方が分からないサービス名はネットサービスとしてどうかと思うぞ)に変わったり、5月に「1年かけて少しずつリニュアルします!と宣言(こちらも)したりしている。1年というスローペースで大丈夫なのかな、とも思うが、運営してる人はごく少数だったりするのかな。

このサービスはRSSを吐いてないので、とりあえず「まちこがれ」ははてなアンテナに入れておいたが、「リニュアル」するならレビュアー単位でのRSS配信とかは真っ先にやるんだろうね。

この手のレビューコミュニティと言えばKBMJという会社がやっていた「BIBIO」というレビュー特化型SNSがあったなぁと思ったがもう2年前のことなんですね。中の人に知人がいたので先行モニターから参加していたのだけど、最初のうち以外は全然アクセスしてませんでした…。ごめんなさいごめんなさい(見てないだろうが謝っておく)。いま http://bibio.org/ にアクセスしてもつながらない。閉鎖したのかな。

<HEAD></HEAD>ピアス欲しい!

カテゴリー : ネット関連,若手社会人時代

YAMDAS現更新履歴経由で<HEAD></HEAD>と刻印してあるピアスに受ける。オフ会にしていきたいピアスですね! どのみち売り切れなのだけど、送料込み25ドルはジョークで買うには高いかなー。ピアスとしてはそんな凝ったつくりでもないしね。

勝本みつる展「a field, a home」 [野と家]@銀座ガレリア・グラフィカ

カテゴリー : アート・展覧会,若手社会人時代 — 2007/06/16

私は丘の上から花瓶を投げる」で知って見に行った。

この人の作品で多いのは、ある程度厚みのある枠の中にコラージュの立体版のようにモノを貼り付けていく手法で、以前行った金井久美子展でもこういうの多かったよな、なんて言うんだろう、と思っていたら「アッサンブラージュ」と言うのだと知った。金井久美子のは原色をよく使いカラフルで、特に、赤とかピンクとか女の子系の色が多い印象だったけれども、勝本みつるはペンキで塗った白が主体で、差し色に緑を使う程度。

会場で販売していた『勝本みつる初期作品集 one day 或る日』はオフィシャルサイト内で全ページフラッシュを見られる。

こちらも白主体なんだけど、途中に1ページだけ真っ赤なオブジェで固めたページがあって、どきっとさせられる。そんなに厚くない割に4300円と高いので(刷り部数が多くなければ仕方ないのでしょうね)一瞬迷ったけど、やはりどうしても欲しくなり、会場で買ってしまった。今も眺めているけど、やはり買って悔いはない。こういう本はすぐ売り切れちゃうしね。

本書の製作過程については「坂本志保×勝本みつる ブックデザインの『現場』」(要会員登録)に詳しい。

版元の月兎社がやっているブログ「月兎社のモト」は全体にすごく素敵なのだが、本書関連ではこちらとかこちらとか。月兎社は名前にふさわしくうさぎ飼ってるんですね。可愛すぎます。

勝本みつるの作品が表紙に使われている本はいくつかあり、小川洋子『薬指の標本』など(Amazon写真はオビが邪魔だな…)。