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個人サイトを穏やかに10年続ける方法

カテゴリー : Web運営 — 2010/01/21

私は1998年12月に個人サイトを始めたので、途中閉鎖していたことはあったものの、開始からは11年を過ぎました。自分の経験から、個人サイトを長く運営するにはこうしたらいいんじゃないかなーと思うことを書いてみます。私は個人サイトについては、大人気になることよりも細く長く、人生の記録として続けることをよしとしていて、今まで自分がやったように運営してきてよかったなあと思っています。正体を隠して煽りに煽ってはてブを稼ぐようなサイトは想定していません。

1)技術的に可能なら、ドメインを取って、レンタルサーバを借りて、多くの人が使っているオープンソースのブログツールを入れるのがオススメ

技術的な話から始めます。現在、個人サイトを始めるなら、まず考えるのはブログツール(レンタルサービスを含む)を使うことかなと思います。ブログツールはいちいちHTMLを組まなくともよく、permalink、カテゴリ機能、RSSなどいろいろと便利です。

私が個人サイトを開始したころは、ブログという言葉もなく、HTML手書きが普通でしたが、その後、色々なツールを使ってきました。黒木掲示板CGIを改造して投稿欄を自分だけにしか見えなくして、自分用のブログツールのようにしたこともありましたし、nDiaryというwiki記法のようなテキストを書くと、ローカルでHTMLを生成してくれるので、それをアップロードするという仕組みも使いました。その後tDiaryに落ち着き、かなり長く使っていましたが、2008年にWordPressに移行しました。

WordPressのプラグインやテーマを入れたり、デザインをいじったりする程度なら、プログラミングができなくても、FTPができてHTMLとCSSが大体分かれば可能です(私はこのレベルです)。

以上のようなことができて、これから開始するならWordPressがお勧めです。世界で一番多く使われているブログツールで、各種プラグインが公開されているので、レンタルブログよりはできることの幅が広いと思います。ただし英語は読めるほうがベターです。

なぜ多くの人が使っているオープンソースのブログツールが良いのかというと、自分でプログラミングができなくても、作者がツールのアップデートに飽きて放置、その後進化が止まってしまうという可能性を極力少なくできるからです。あるブログツールを使おうとしていて、現在ある機能だけでよい、これ以上進化しなくても構わないと今は思っていても、今後セキュリティホールが明らかになったり、新しいネットサービスと組み合わせたりという需要は必ず出てくると思います。

しかし一般的には、ブログを開始するときにはブログレンタルサービスで借りる人が最も多いと思います。それでも良いと思います。特に、技術的な知識がない場合、ブログのアップデート等のメンテナンスが面倒な場合はおすすめです。

ただし、ブログレンタルサービスは、そのサービス提供会社がブログにどれだけ力を入れるかによって、使える機能などが左右されてしいます。運営会社がレンタルブログで収益を上げられない場合、ユーザーを引き寄せるための新機能追加はあまり行われないでしょうし、最悪の場合、サービスごと他社に売却してしまうこともありえます。最近では、ドリコムブログがライブドアブログに売却されたという例もありました。この場合、ログは引き継ぐことができますが、前のブログにもらったリンクはすべて無効になってしまいます。そのほか、画像アップロード容量が制限ぎりぎりまで来てしまい、ブログ移転を余儀なくされるということもあるのではないでしょうか。

またサービス会社の都合でなく、自分の意思で他社のサービスに移った場合も、やはりリンクは引き継がれませんし、ログの移行が難しい場合もあります。

ドメインを取ってレンタルサーバを借りるならば、URLはドメインを更新する限り半永久的に同じです。各種レンタルブログでは、有料オプションとして、ドメインマッピング(自分で取得したドメイン上にレンタルブログを設定するもの)がありますが、上記のブログレンタルサービスを使う場合と同じデメリットは残りますし、その後同じドメインでレンタルサーバを借りてブログツールをインストールしようと思った場合、同じ記事を同じURLで維持するのは、不可能ではないでしょうがかなり難しいため、外部からのリンクは引き継げないと考えた方がいいです。なので、ブログツールのインストールができるなら、最初からそうした方がいいと思います。

2)テーマは決めなくてもいいのではないか?

たとえば海外生活を開始したときに、「○○のハワイ生活」みたいなタイトルでブログを始める人がいます。そして、何年か経ってハワイを去るときに「目的を終えたので閉鎖します。東京に戻ってからの生活は http://example.com/ で~」と移転を通知する人がいます。あるいは、料理にはまっているときにお料理ブログを作り、飽きたら放置とか。そういう人は、ブログサービスを借りるときのアカウントでhawaiiとかcookingとか入れるので、別の用途には使いづらいのかなーと想像します。あるいはcookpadに付属するブログなど、そもそも料理について書くことを期待される場を選んでしまうとか。

そうではなく、「自分のなんでもブログ」を1つ作って、料理とかハワイ生活とかいうのはカテゴリにすればいいんじゃないかなと思います。ある時期には料理カテゴリが頻繁に更新され、あるときは別カテゴリでいいじゃないですか。

ブログをずっと続けるということを考えると、ある時期の状態や興味をブログのURLなど変えられない部分に使うのは避けたほうがよいということです。

3)なぜそこまでして続ける方がよいのか?

単純に、長く続ける方が読者が増えます。やはり多くの人に読んでもらえるのは嬉しいです。また、個人サイトを長くやっている人というのは、ネット上の発言についてある種の信頼感を持ってもらえることが多いと思います。また私は、ブログの読者はほかの誰よりも未来の自分だと思っているので、それほど頻繁にはやりませんがブログをあとで読み返すのは楽しいです。さらに、ネットでブログを読みあって、その後会うようになったという友人がいるので、彼らからの信頼という点でも、ブログをころころ閉鎖したりハンドルネームを変えたりしたいとは思いません。

4)いつ誰に読まれてもよい内容にする。感情の捨て場にしない

とはいうものの、リセットして、ハンドルネームも変えてキャラクターも変えて、新しいブログを作る人というのもたくさんいます。そういう人は、あるときに今までのログが恥ずかしくなるのかなと想像します。人間だからそういうことはあります。でも、本当に過去ログの全部が捨てるべき内容でしょうか? 過去に書いたブログで、恥ずかしい、特定の誰かに読まれたら困る、という内容を書いてしまったら、その記事だけ消してしまうのはどうでしょうか。全部捨てるよりは、残したくない記事だけ消す方がましです。

また、はてな匿名ダイアリーに顕著ですが、同じ人が継続的に書く一般的なブログでも、相手が読んだら分かるような悪口や愚痴などを、「どうせ見つかることはないだろう」とばかりに、感情のゴミ捨て場的に書く人がいます。こういう文章は、気が済んでしまったら、自分のブログの過去ログに残っているのがイヤな気分になるでしょうし、そういう文章がたまってきたらリセットもしたくなるというものです。そういうものは、書きたいならローカルのファイルにしておき、ネットに置くのはやめましょう。どうしても他人に読ませないと気が済まないのなら、mixiで公開を限定して書きましょう。ネットは広いと思っていても、オープンなネット上に書いたものは案外相手に見つかるものです。私は過去に、会社の同僚が私の悪口を書いているブログをたまたま見つけたことがあります。職場の具体的な仕事内容が書いてあったので、会社名も同僚や私の本名も書いてありませんでしたが、自分のことだと分かりました。

5)匿名でもよいが、苗字または名前をもじったハンドルネーム、あるいは人名として自然なハンドルネームにする。匿名でも、いつ本名が分かっても構わないというつもりで書く

私が98年に個人サイトを始めたとき、当時の私と同じような理系の大学院生で個人サイトをやっているような人は、ほぼ本名・所属を出していました。それもあって、私もあまり深く考えずサイト内に本名と所属を出し、外部の掲示板等に書き込むときも本名を名乗っていました。その後、yuco.netというドメインを取ったこともあり、yucoというハンドルネームを使うようになりました。

そのような経緯もあって、私のネット活動をずっと追っている人には名前はバレています。過去の職場の人でもこのブログを知っている人は多いでしょう。「なかのひと」を試したところ、過去の勤め先3社からこのブログへのアクセスはかなり多かったのです。さらに、義両親もこのブログの存在を知っています!

そうは言っても、これからブログを始める人に実名を出すことはお勧めしません。企業によっては、従業員のブログ利用を禁じているところもありますし、そうでなくてもあとから問題視されることがあります。たとえ勤め先がそのような会社でも、ブログに本名を使わず、内容で仕事に触れず、会社からアクセスしなければ、バレそうになってもしらを切って逃げられると思います。

ただし、書くときは、途中で誰かに実名をバラされても構わないという心がけで書くのがいいと思います。リアル知り合いにあとから知られたら恥ずかしいという意味では、凝りすぎたハンドルネームもお勧めしません。苗字または名前をもじったハンドルネームあたりが妥当なのではないでしょうか?

……といろいろ書いてきましたが、私の知っている範囲でも、レンタルブログでも、面白ハンドルネームでも、テーマが1つだけでも、ずっと続けている人は続けています。「私はこうしてきたよ」という一例以上のものにはなりませんが、参考になれば。

ブログを書かない時期

カテゴリー : Web運営 — 2009/05/19

3月はじめからブログを書くことを中断していて、先ほど2ヶ月以上ぶりにエントリを書いた。中断する以前はなんの本を読んだとか、どこに行ったとか、そういうことを書いていたわけなんだけれども、そういうことをいちいち文章化して、公開する手間をかけることの意味というのが自分でもちょっと分からなくなっていた。自分でコメントできないようにしているのでコメントももらえないしね。

中断していた時期を含めると、もう10年以上個人サイトをやっていて、そのくらいの期間ずっと書き続けている人もいるのだろうけど、私はいつも年間数ヶ月くらい、あるいはそれ以上コンスタントに書くことをお休みしている。

ブログを書いていない時期も、いろんなところに行ったり映画を見たり本を読んだりしていたのだけど、行った事実や感想を公開しない前提でいろいろなことを楽しむというのは経験ひとりじめという意味で贅沢に思う。

いつもブログに書いていると、どこかに行ったときや本を読んでいるときなどもブログ頭になっているというか、頭のどっかで「この感想をどう公開可能な文章にしようか」と考えていたりする。だから、感じたことを公開しない前提でいろんな経験をするのもまた新鮮。ブログなんてものが流行する前は、みんなそれが当たり前だったんだけどね…。

これから復活して、また以前のようなペースでブログを更新するかどうかはよく分からない。

関連記事表示プラグインで1ユーザーあたりPVが上がり、直帰率がぐんと下がった

カテゴリー : Web運営,WordPress — 2009/01/13

WordPressなどのブログツールやブログサービスによっては、1つのエントリのあとにそれに関連する他のエントリを自動的に表示する機能があります。WordPressでこの機能を実現するプラグインはいくつかあるようですが、日本人が日本語対応で作っているプラグインのほうがいいかなと思い、WordPress Related Post for Japaneseを入れてみることにしました。このエントリを単独で表示すると、下部に「このブログ内の関連するかもしれない投稿」というのがありますが、これがそうです。

このプラグインを入れてからまだ4日分のアクセス解析しか取れていないんですが、1ユーザーあたりのPVと直帰率にすごい変化が出たのでお知らせします。

1ユーザーあたりのPV

1ユーザーあたりのPV。プラグイン導入前は平均1.6PV程度だったのですが、導入後は2.6~2.7PV程度に増えました。クリックで拡大します

直帰率

直帰率。これまで70%以上が普通だったのに、一気に35%以下と半分以下になりました。クリックで拡大します

まあ、企業サイトではないので、PV増加にそれほど必死にならなくてもいいんですが、それでもプラグイン1つでここまではっきりとアクセス解析に差が出るのは面白いです。それに、どうせ見に来てくれたならいろいろ読んで行ってくれるほうが私も嬉しいし。

私は「発表の場」としての個人サイトをこれからも運営するよ。

カテゴリー : Web運営,ネット関連 — 2008/11/02

「発表の場」としての個人サイトは絶滅する。という記事が話題になっている。

すごくタイムリーなことに、ちょうど今日にじむさん(ドメインこそ持っていないが、長年同じレンタルサーバでサイト運営している)と会って、JR目黒駅前のTo The Herbsで遅い昼ごはんを食べながら個人サイト運営に関する話をしていたのだった。私はこのブログ自体がそうであるように、99年から独自ドメイン&レンタルサーバ派であり、今後も(よっぽどコストが暴騰でもしない限り)それを続けるよ。

私はパスタを食べながらにじむさんに言った。「今はてなダイアリーで人気があってアクセスを集めているような人って、はてながつぶれたら一体どうするんだろう? 超もったいないよね」

まあ、Googleが運営するYouTubeとかはそう簡単には潰れないだろうけど、日本ローカルのネットベンチャーがやってるようなのは倒産とかサービス休止のリスクは結構あるよ。ライブドアブログに吸収されたメモライズ(ブログという言葉がなく「Web日記」と呼ばれていた頃の割と有名なレンタルサービス。たしか日記と掲示板をセットでレンタルしていた)とかみんな覚えてる? サービスが休止しても、ブログのログをどこかに移行することはできるだろうけど、今までもらっていたリンクは全部無駄になってしまう。そういう意味では私は早い時期に独自ドメインを取って、その中にブログツールをインストールするという形でずっと運営してきてよかったと思っている。

ただ、ブログツールの手入れとか、それ自体が好きじゃないと続かないところは確かにあるんだよなあ。まめにバージョンアップして、欲しい機能があったらプラグインを探して、とか…。盆栽の手入れとか庭仕事に似たところがあると思う(どっちもしたことないけど)。例えばWordPressなら、単にインストールするだけならかなり簡単だけど、結局自分の好きな見た目にしていろんな機能をつけて使い込んでいくには英語が読めないと困るし、HTML/CSSの知識も要るし、面倒がらずに検索して目的のプラグインを探さないといけないし、などなど。私はそれ自体が好きだから続いているけど、文章だけ書きたい、絵だけ描きたいみたいな人もいるだろうなあ。

また、私もにじむさんも90年代(前世紀!)に個人サイトを始めたけど、今からサイトをやるとしたら、現在やっているようなレンタルサーバで個人でやるか疑問だよねという話はした。今から始めるなら、なんらかの形でソーシャル系サイトに加入せず個人サイトに好きなことを書くだけでは、やはり何のつながりも生まれないのかもしれない。昔は個人サイトを運営している人同士というだけで連帯感があったが、ネットがここまで一般的になると、もっと細かい区分、つまり同じソーシャル系サービスを使っているとかじゃないとコミュニティ感を持てないのかもしれないなあとは思った。

それから最近、黒木玄さんが7年ぶり(!!)に復活してサイトを更新されてたけど、この人が運営していた「黒木のなんでも掲示板」というのは知的レベルが高い人が集う掲示板群として有名だった。私は恐れ多くて書き込んだことはなくずっとROMってたけど。

この掲示板の影響を受けた個人掲示板というのがいくつかあって、山形浩生ファンサイトの掲示板(跡地)なんてのもその一つで、私はここには結構書き込んでいた。それによって私を認知してくれた人は多く、私のネット友達の大きな部分はここの常連投稿者つながりだったり。ブログ普及以前の、みんな個人サイトをそれぞれに背負っていて、議論したいときはどこかの掲示板に出てくるという掲示板文化もなかなか良いものだったと思う。

ただ、掲示板は管理者に負荷が集中的にかかる(荒らし対策も、一応「掲示板は特定個人のものではなくみんなのもの」的に思われてるから、あまり強権的にできないし、強権的にやると人が離れていくし、一部の常連とだけ親しくするのも雰囲気的にまずくなる場合があるし、投稿がないときに適切な話題を振るスキルなども必要)あたりが大変で、それが理由でブログにコメント・トラックバックができるのが普通になったのとほぼ平行してすたれて行ったのかなあという気もする。

ブログを移転したら登録変更するネットサービス

カテゴリー : Web運営,ネット関連 — 2008/09/29

あちこちのネットサービスに自分のブログを登録してあったので、ブログを移転したらそれらを更新する必要がありました。そこで、どこの登録を変更する必要があったのか、このエントリで一覧を作ってまとめておきます。

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