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FRaU 2009年9月号「読書の時間をもう少し」に載っちゃいました

カテゴリー : 本・雑誌・漫画,自分自身のこと — 2009/08/22

現在発売されている、講談社の女性誌「FRaU」2009年9月号に取材されて載っちゃいました。この号は読書とマンガの特集なのですが、読書特集のほうで、友人たちとおこなっている読書会への取材です。読書会メンバーと一緒に、私の顔写真(小さく)とコメントが載っています。

この集まりは、山崎まどかさんのブログでもちょっと触れられていますが、山崎まどかさんが池袋西武のコミュニティカレッジ(カルチャースクール)で開催していた「映画と読書の会」に参加していたメンバーのうち一部です。2年ほど続いたこの会が終了したあとに、公共施設などを借りて読書会を継続しています。といっても、取材が入ったときの読書会でまだ3回目ですが…。私は今回、いきがかり上編集部と読書会メンバーの仲介役になってしまったので、いろいろ調整などしました。

この日の読書会をしたのは、葛飾区の所有する山本亭という古い和風のお屋敷です。中の一部屋を安く借りることができるので、以前にも読書会を行った場所でした。課題図書はジェイン・オースティンの「説得」。私は、この際だからと今までに買っただけで積読になっていたオースティン関連本を何冊か読んでいきました。私たちの読書会ではそういう関連読書をする人が割と多いです。FRaUの記事中では「読書会小説」として「ジェイン・オースティンの読書会」が紹介されてますが、以前、今回の読書会メンバーと一緒に観にいった映画版を観たころに原作小説も買っていたんですが、読めてなかったのでこれも読んでいきました。

説得 (ちくま文庫)

著者/訳者:ジェイン オースティン

出版社:筑摩書房( 2008-11-10 )

文庫 ( 430 ページ )



ジェイン・オースティンの読書会

著者/訳者:カレン・ジョイ ファウラー

出版社:白水社( 2006-01 )

単行本 ( 353 ページ )


撮影は、着替え・ヘアメイク付きで、ヘアメイクを他人にやってもらうなんて自分の結婚式以来ですよ。和室だったので撮影されている間はずっと正座で足がしびれました…。

特集自体は、いろいろな切り口で女性がおしゃれに読書をするとしたらどこで本を買い、何を読む?というのを追求しているように思いました。といっても内容も薄いわけではなくなかなか濃いと思います。山崎まどかさんが書いておられるように、山崎さんは2つの座談会に出ているうえに日本&ニューヨークの書店を紹介したり、出番が多いです。あと菅野美穂のグラビア可愛い。

私は、以前の仕事で取材をするほうは結構経験したんですが、取材されるほうは初めてで、こうして自分の出た記事が残って、しかも特集全体もなかなか面白かったので、その中にわずかでも参加できて良かったです。

マンガ特集のほうは、「少女マンガ」という言葉は一般的ですがこの特集タイトルは「女子マンガ好きがとまらない」。少女マンガでなく女子マンガ。オタク属性のない大人の女性が漫画を読むとしたら何を読むか?というところが多分狙いで、私はマンガは疎いのでいろいろ読んでみたいものがありました。読書特集のほうはお勧め本は新旧とりまぜてという感じで現在は入手困難な本もかなりあったけれど、マンガは比較的最近のものが多く紹介されてました。そのせいか、いろいろな人がおすすめ作品を出していましたが結構かぶってました。

そして第3特集は映画で、個人的には東京のおもな名画座を紹介しているのがいいと思いました。出ているのは、神保町シアター、シネマヴェーラ渋谷、ラピュタ阿佐ヶ谷、池袋新文芸坐、京橋のフイルムセンターと私は1回は行ったことがあるところばかりでした。特に新文芸坐はもうおなじみという感じ。これで名画座に行く人が増えて、つぶれないでずっと続いて欲しいなあと思います。

FRaU (フラウ) 2009年 09月号 [雑誌]

出版社:講談社( 2009-08-11 )

雑誌 ( ページ )


パターン、Wiki、XP~時を超えた創造の原則(江渡 浩一郎)

カテゴリー : ネット関連,本・雑誌・漫画 — 2009/08/04

第七回Wikiばなの課題図書ということで読みました。

アレグザンダーという建築理論家/建築家が建築や街を作るために1960~70年代に考え出した理論がIT畑に転用されて、XPというソフトウェアを作るための理論や、Wikiという利用者参加型のウェブサイトを作るための技術に生きているよという話。

私は高校時代に建築家になりたいと思って大学は建築学科に進学したわけだけど、やっぱり当時漠然と、建築は世界を作る技術だと思っていたのかもしれず、でもそれは当時パソコンをちょろっと触った経験はあったものの、インターネットなんて想像だにしなかった時点での認識にすぎませんでした。それから20年近く経って、着々と世の中で建築が果たしてきた役割が一部はITにとってかわられつつあるのかもしれないと思いました。しかしアレグザンダーについては、漠然と「パターンランゲージの人」というくらいの認識しかなかった私。実際のところ、建築理論って大学で建築を学んでもほとんど、いや全く習いません。アレグザンダーのような非主流派のものはなおさら。

アレグザンダーの考え方は、建築なら設計者や施工者のような専門家だけでなく、利用者の意見を入れながら作ったほうがいいよという話で、そのためにパターンを多数用意してストーリーを共有するとか、トップダウンの大きな計画よりもボトムアップで、一部が完成したところで様子を見ながら少しずつ改善していくのをよしとします。しかし、実際のところ建築の世界ではアレグザンダーのやり方があまりうまくいかなかった。理由は、都市計画とか公共建築はそもそも政策があり予算がありというトップダウンの計画でできるものであり(本来の納税者である住民の参加については色々な方法が試みられてはいるけれども。ワークショップとか)、公園、道路、駐車場、学校など街を構成する各部分を担当する部署もバラバラだし、私的な建築だとしても本書で言及されている東野高校の例もあるように工期と予算の問題もあります。ちょっとずつ付け足していく建築なんて耐震とか安全面でも心配だし。というわけで実はアレグザンダーの考え方は実際の形をもたないIT方面に実は適していたのかもね。

私の観測範囲に限るかもしれないけど、一時期、たぶん2003~2004年くらいかな、個人サイトにWikiエンジンを設置して、ブログと平行して運営するのが流行したことがありました(例:blogとWikiは個人サイト構築の両輪だブログはフロー、Wikiはストックblog のまとめとしての Wikiなど)。個人差はあるけど、結局ブログは続いているがWikiはやめたという人が少なくないです。私もその一人で、誰でも編集できるWikiはスパム対策が大変なのと、ブログのほかにWikiまで更新するのは手間だし、ちょっとずつ書き足して練り上げるほどのネタもないしってことで更新は止めてしまいました。

本書を読んでいて思ったのは、アレグザンダーの考え方をWikiに展開するときに、アレグザンダーの理論では「パターン」、XPでは「ストーリー」と呼んでいた開発(設計)者と利用者との共有ビジョンみたいなものが、WikiではそのWikiで何を書くべきかといった話し合いで形成されるとあるけれども、Wikiのあるところで必ずしもそんな話し合いは起こるとは限らないよなあということです。その点、最後に紹介されているWikipediaが成功したのは「百科事典」という明確なイメージを共有できていたところがよかったと。本書で言及されているWikiの大元であるC2 Wikiとか、その周辺の最先端のプログラマーたちによるWikiも同様に、Wikiを抜きにしてもプログラマーのコミュニティがあって(Wikiのおかげで拡大したということはあったとしても)、運営者と書き込み者が目的を共有していたのだろうなと。それは、どこかにWikiをインストールすれば自動的についてくるものではなくて、個人サイトのWikiが流行らなかったのは、そのWikiで何をするかというストーリーの共有(そもそも共有すべき「利用者」がいたのか、ということまで含めて)が弱かったのかなーと思いました。一方で、そのブログで何をするかなどはっきりしていなくても、ブログは書けちゃうんですよね。

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

著者/訳者:江渡 浩一郎

出版社:技術評論社( 2009-07-10 )

単行本(ソフトカバー) ( 224 ページ )


クラフト・エヴィング商會の装幀  「ちくまプリマー新書」100点を記念して@紀伊国屋書店新宿本店 (2009.2.21)

カテゴリー : アート・展覧会,本・雑誌・漫画 — 2009/03/01

yomoyomoさん上京飲み会が新宿であったので、その前に紀伊国屋書店の新宿本店で行われていたクラフト・エヴィング商會の装幀展に行ってきました。

ちなみに「商会」ではなく「商會」、「装丁(私のIMEではこれしか変換できない)」ではなく「装幀」なんですね。

ギャラリーに入ると、ちくまプリマー新書がおそらく全部100点どどんとテーブルの上に並んでいました。そのうち何点かは、カバーを開いた状態で製本前のトンボなどもついた状態で壁に展示してありました。プリマー新書もそうだけど、この人たちのデザインは色使いがちょっとだけ煙ったような灰色がかった上品なパステルカラー中心で、それにレトロな感じの銅版画風イラストがつくことも多い。写真や原色はあまり使わない。といった特徴があります。

装幀した本そのものがずらりと壁面に並んでいて、思わず手に取りたくなりました。並んでいる本のなかにはクラフト・エヴィング商會らしさが強く出ているものもあれば、それほどでもないものもあり、その違いを興味深く見ていました。これは「らしい」なぁと思うとクラフト・エヴィング商會自身が書いた本だったり。

プリマー新書はタイトルを入れる位置などのスタイルが決まっていて、色のトーンもパステルカラーの柔らかい感じで統一しています。表紙の柄は繰り返しが多くて、この柄で手ぬぐいにしたら売れるだろうなと思ったり(笑)。

全体的に、学術的だったりするいかにも重みのある本らしい本というよりは、雑貨的な持ちたくなる本という感じの装幀だなと思いました。

2月12日(木)~2月24日(火) 
10:00~18:30(初日17:30まで、最終日18:00まで)
紀伊國屋画廊(紀伊國屋書店新宿本店4F)
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#garo_2

『7つの習慣』を読んで今後の手帳プランを考える

カテゴリー : 本・雑誌・漫画,買いもの — 2009/02/16

フランクリンプランナーを1-2年使い続けるとこうなる – マネーメモ(2009-02-01)を読んでから気になって、数年前に買って一応読んだけど何もせず放っておいた『7つの習慣』を再読している。

この本を最初に読む前か読んだあとか忘れたけど、当時勤めていた会社で希望者が受けられるフランクリン・プランナーの研修があって、スターターセットみたいなのを一式もらってきたはずなのだけど、なにせ2002年ごろの出来事なので、さっぱり忘れているし、その時のレフィル類もどこかにいってしまった。

しかし今回は生活を立て直すという意気込みはそれなりにあるので、その勢いでフランクリン・プランナーの本格的なスターターセットまで買ってしまいそうな勢いだったが、それはやめておいて、トライアルセットと呼ばれるお試し版を注文した。

これがどんなものかは以下にリンクしたAmazonや楽天のレビューを見れば大体分かると思うけど、『人生は手帳で変わる』という1260円の本(7つの習慣の内容を、手帳の使いこなし方にしぼって詳しく説明している本のよう)に2か月分の日付なしのフランクリン・プランナーリフィルをつけて1785円+送料で販売しているもの。とりあえず2ヶ月お試しできれば続けられるかどうかつかめるかなぁと思って。

人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット

出版社:フランクリン・コヴィー・ジャパン( 2004-10-30 )

単行本 ( ページ )


このトライアル・セットも含めて、フランクリン・プランナー関連製品はAmazonで一時期売られていたようだけど、最近は出荷していないのか品切れみたい。

こちらは楽天内のフランクリン・プランナー直営ショップ。

» フランクリン・プランナー【 トライアルセット 】 (楽天内フランクリン・プランナー)

上記でAmazon(品切れ)と楽天をリンクしたけれど、私はフランクリン・プランナー オンライン・ショップでトライアル・セットを購入した。というのは、ここで買えば、その後スターター・キットまたはリフィル・キット+バインダーを買ったときに使える1500円のクーポン券(今年8月末まで有効)がついてくるから。今支払ったお金は、本体1785円と送料の550円で合計2335円。

でも、あとから「楽天で買っても良かったかも…」(ポイントあるので)と思っていて、それは、これで1ヶ月と少し使ったら、4月から半年間使えるエントリー・セットコンパクトサイズに移行して、さらに半年間お試しを続行するのもいいかなあと思ったので、そうすると、1500円のクーポンはどのみち使えないので。

» 【数量限定】エントリー・セットコンパクトサイズ

フランクリン・プランナーは確かに『7つの習慣』で書いてあることを実践するのに最適に設計されているのだろうけど、高いし、もっとも一般的なコンパクトサイズのレフィルは微妙に一般のバイブルサイズのレフィルより横幅が広いので、今使っているバイブルサイズの手帳(バインダー)が使えなくなるし、レフィル自体のデザインもいまいちだし、バインダーのデザインはいろいろあるけどお試しで使うには高いし、あちこちでやめた人のブログを読むと手帳がやたら分厚くなるのが難点というので、1ヶ月+半年やってみてやり方をつかんだら、今使っているシステム手帳+普通のレフィルで7つの習慣のやり方を実践するなり、気に入らなければやめるなりしてもいいんじゃないかなと思っている。

私は2001年に社会人になった頃から、バイブルサイズの革のシステム手帳と、特にブランド名とか社長の名前とかはついていない見開き一週間~二週間程度の普通のリフィル(1000円程度)を毎年使っていて、特に手帳に凝ろうと思ったことはないのだけど、『7つの習慣』的な「人生の目標を決めましょう、それをブレイクダウンして毎日のスケジュールに生かしましょう」的なのは夏休みが始まる前に予定を立てるときみたいでなんとなく萌えるよね。

なので、しばらく試してみて、今年の10月に、分厚いのもものともせずフランクリン・プランナーのちゃんとしたバインダーとリフィルを買う気になっているか、あるいは今使っている普通のシステム手帳とリフィルに戻るか、少しやってみようと思う。

フランクリン・プランナーのバインダーは、基本的に高い(といっても質のいい革の手帳なら大体こんなものか)んだけど、アウトレットコーナーで買えば1万円くらいでちゃんとしたのが買えるなあ、いいなあ、と思ったり。でも、リング径25mmのものが多いけど、分厚いなあ。私が今使っているシステム手帳のリング径が18mmくらいなので、1.5倍近い差があるということを頭に入れて選ぼうと思う…って、買うとしても10月以降の話だけど。

7つの習慣―成功には原則があった!

著者/訳者:スティーブン・R. コヴィー

出版社:キングベアー出版( 1996-12 )

単行本 ( 492 ページ )


人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック

著者/訳者:フランクリン・コヴィー・ジャパン

出版社:キングベアー出版( 2005-03-05 )

単行本 ( 272 ページ )


人生は手帳で変わる―フランクリン・プランナーでつかんだ成功物語

著者/訳者:フランクリンコヴィージャパン

出版社:キングベアー出版( 2008-10 )

単行本 ( 279 ページ )


新潮2009年1月号 水村美苗×梅田望夫対談「日本語の危機とウェブ進化」を読んだ

カテゴリー : 本・雑誌・漫画 — 2009/01/13

そして梅田望夫さんの話題になった例のブログとかtwitter発言とかについて考えあわせると、彼の人物像が浮かんできたので書いてみる。

梅田さんはきっと心底真面目な人で「バカ嫌い」なんだろうなと思った。日本語圏のウェブのレベルの低さに対して、何年たっても英語圏のそれのようにはならないだろうと絶望している。この対談によると、梅田さんの本を読んで彼のもとに集まってきた優秀な人を集めて私塾をやっているそうだ。結局そういうレベルの高さを保った内輪の集まりの方が自分には向いていると悟ったのかもしれない。

梅田さんは『ウェブ進化論』がヒットして有名になり、ブログも有名で、知名度が上がった分だけ知的にアレな人も集まってきて、それに心底辟易したのではないか。それがあの有名になった「はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコメントには、バカなものが本当に多すぎる。」につながったのだろう。

この発言単体に対しては、はてブで多数指摘されている通り、「本を紹介している梅田さんの文章」に対する批判は本を読んでなくても成り立つよという反論ができるが、このtwitter発言が問題にしている「みんな『日本語が亡びるとき』を読もうよ」という趣旨のブログエントリに対するはてブコメントだけではなく、はてブ一般に対して、そして日本のネットユーザー一般に対して普段からレベルの低さにうんざりしていたからこそ、この発言が出たのだと推測する。梅田さんは、自分の著書の感想はあまさず読むことを自分に課しているようなので、そんなことをしていたらなおさらバカが目に付くだろう。

梅田さんとは比べ物にならないほどの弱小ブロガーの私ですら、はてブが100以上集まったら、「本文ちゃんと読んでないだろ」と言いたくなるようなブクマコメントがつくなと経験的に思うもの。でも私は、それは世の中その程度のバカはいるということだと思っている。そして自分がバカになる番も回ってくる。私自身、毎日読んでいるすべての文章を正しく受け取っている自信はないし、誤解したままアウトプットしてしまうこともあると思う(この文章がそうでないことを祈っている)。しかし梅田さんは毎日文章を正しく大量に読むトレーニングを自分に課してきたので、なんでほかの連中は自分のようにやらないんだ、もう知的怠け者は相手にしない、俺は優秀なやつらとだけ付き合っていく、と言いたいのではないか。

梅田さんのtwitter @mochioumeda も、多くの人にフォローされているし、きっと話しかけられてもいるだろうけど、ごく限られた人(たぶん知り合い)しかフォローしていないし、その人たちに向けてしか話さないよね。例えば、@hyoshiok さんとかもかなり有名人なのに、知り合いじゃない人含めて多数フォローしていて、いろんな人と会話しているのとは対照的だ。なんでhyoshiokさんが知り合いじゃない人もフォローしていると言い切れるかというと、私も面識もないしそれ以前にネット上のやり取りもなかったのに何度か会話させてもらったからだ。

でもこういう梅田さんのきまじめな性格は、皮肉にも日本では彼が伝道者の役割を果たしたCGMとかWeb2.0には向いていなかったんじゃないかと思う。この手のWebコンテンツと付き合うには、自分の発言に対する言及を調べつくしても(読めてない発言とか見つかって)うんざりするだけだし、バカなものを笑って面白がり、未知の相手(そいつはバカかもしれないけど)ともちょっと会話してみて、あんまり有益じゃなかったとしても気にしない人の方が向いていると思う。それでは日本的なWeb2.0とかCGMに最も適応してキャラの立った人は誰かというと、ひろゆきだろう。

そういう「ネットの向こうにいる人たちが知的な人ばかりとは思わない」という姿勢自体が日本語圏のネットに適合したものなのかなあ。英語圏なら真面目な、知的な方面だけでも汲み尽くせないほどコンテンツがあり、それを生み出す知的な人がいて、梅田さんはその世界だけで生きていきたい人なのだろう。でも、日本語のWebコンテンツの世界はそこまで広くなく、オタク系(この対談で梅田さんはオタクのコンテンツを生み出す力を評価している)とかニコ動みたいな、面白いんだけど伝統的な意味では知的とは言えないような世界がかなり大きいので、それが彼にとっては面白くないということ、それと近代日本文学と英語圏の知の蓄積は評価するけど(日本人なのに「英語で」フランス文学研究をやった人である)現代の日本文学はダメだとする水村美苗の問題意識が重なったのかなと思う。

ちなみに『日本語が亡びるとき』はまだ読んでない。でも夫が買ってきて家にあるので近いうちに読みたい。

» 新潮 2009年 01月号 [雑誌]

» 日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で