対ヘイトスピーチ裁判——ネット企業の方に考えてほしいこと

在日コリアンのライター李信恵さんが、在特会と同会会長の桜井誠および2chまとめサイトの「保守速報」を訴えました。

李信恵さん、在特会と保守速報を提訴 ヘイトスピーチめぐり計2750万円の損害賠償求める

この裁判は、今後の日本社会において重要なものになると思います。同意いただける方は、以下の口座番号にぜひカンパしてください。私はすでにカンパしました。

ゆうちょ銀行
店名 四一八(ヨンイチハチ)
店番 418 預金種目 普通預金
口座番号 0042781

李信恵さんの裁判を支援する会
(リシネサンノサイバンヲシエンスルカイ)

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私も個人的にここ数年、特にネット上での在日コリアンをターゲットにしたヘイトスピーチはひどいと思っていて、twitterでフォローしている在日コリアンの方の関連tweetなど、そのまま流れて行ってしまうのは惜しいと思ったものをtogetterにまとめたりしてきました。

(しかし最近のtogetterのコメント欄はひどすぎますね。「残しておきたい」という気持ちでまとめようと思っても、アンチコメントが山ほどつく状況ではやりづらいです。コメント拒否にできればいいのですが……。それでNAVERまとめを使ってみたこともあるけど、操作しづらいし。)

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今回の裁判のターゲットのうち、在特会とその会長についてはいまさら私が説明するまでもありませんが、この種の裁判でまとめサイトが訴えられたのははじめてだと思います。

私のブログを読んでいる人の中にはネット企業の人も多いのではと思うので、特にその関連で思うことを書きます。

私は以前から、ブログや掲示板、SNSなどにヘイトスピーチを載せて、それによってPVを稼ぎ、広告とかアフィリエイトで金が回っているというのは、どう考えてもまともなビジネスではないと思っていました。

2chはまあしょうがない(望ましくはないが、あんなにわけわからん存在をどうやって法で縛るのかわからない)としても、日本最大手のポータルサイトとか、上場していたりテレビCMを打ったりしている「立派な」企業がそういうので金を稼ぐのはおかしい、というのが常識になってほしいです。できれば、この裁判の判決を待つことなく。

ヤフージャパンはCSRとして自社の外側に解決すべき課題を探すよりも、ヤフーニュースのコメントにはびこるヘイトスピーチを一掃してはどうでしょうか?

私は15年くらい前から、まだブログという言葉もなく「個人サイト運営」とか「ウェブ日記」とか呼ばれていた頃から「インターネット上の個人による表現」を見つづけてきたある種のネット依存症です。在日コリアンの人たちも、それ以外の人たちと同じく自由にネットで表現できるのが当然である一方で、民族差別は表現の名に値しないと思います。

今後、まとめサイト運営者に賠償金が課され、さらにブログレンタル事業者やtwitter、facebookなどのネットサービスにも管理責任が問われ、ヘイトスピーチサイトを運営できないようになるといいと思っています。

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裁判とは別の手段として、「技術を使った兵糧攻め」も今後可能になりそうというニュースがありました。

「2ch まとめ」への広告掲載を防止、企業ブランドを保護できるシステム–はてななどが開発 – インターネットコム

将来もしこのようなアドベリフィケーションが高度化し、かつ広告主となる企業が一定の自主規制基準を共有するようになると、特定の主義主張や言論、表現の傾向を持つサイトを「兵糧攻め」するのはいっそう容易になると考えられる。またそのような施策に対し、はてなブックマークなどソーシャルメディアのユーザーは意図せずとも間接的に協力する可能性がある。

いろいろな手段を組み合わせて、ネット上のヘイトスピーチがなくなっていけばいいと思います。