台風15号で小田急に缶詰になった9月21日の記録

朝から台風15号が来る予定だったが、夕方に東京でイベント的なものがあったので昼過ぎに東京に行こうとしたが、結局小田急に缶詰めになり、目的のイベントは延期になった話。

その日の朝9時にイベント主催側に今日は行うのかと電話した。やりますとのことだった。以前、東京で夕方に行われた、主催者等は別のイベントで、東海道線と小田急は止まっていて藤沢からは行けなかったが、イベント自体は行われたことがあったので、行きたければ台風で電車が止まる前に東京に着いていないといけないと思ったので早めに電車に乗って行った。身支度して台風のニュースを見ながら14時に出かけることにした。家から駅まででもすごい雨と風だった。14時過ぎ、小田急の駅で電車に乗る前にもう一度イベント主催側に電話した。やはり行います、お待ちしていますとのことだった。

途中、向ヶ丘遊園で、徐々に雨風が強くなってきて、電車が駅間に止まらないように調整するために電車を駅で止めているとアナウンスがあり、それで20分ほど電車が停止していたが、そのまま強風のため全線停止になった。その時思ったのは、遅かった、もっと早く家を出て東京に着いておくべきだった、ということだった。イベントは予定通り行われると思っていたので。

そのまま車内で待っているとき、15時20分くらいだったが、イベント主催者から電話があり、中止しますとのことだった。決断が遅いよと思った。もう電車が止まってから、やるかやらないか判断するのでは遅い。東京から離れたところに住んでいるこちらとしては、やるなら電車が止まる前に東京に行っておかなければいけないから、それを見越して早く家を出ないと東京に着けないからだ。

その後少し電車が動いたので何度か乗り継ぎをして相模大野まで戻った。小田急は新宿←→相模大野間、相模大野←→藤沢間で折り返し運転をしていたので、この時点では家まで戻れると思っていた。しかし相模大野で藤沢行きの電車の発車を待っていた17時頃に電車がまったく動かなくなった。最初は車内で立っていたが、たまたま空いた席を見つけて座った。同じアナウンスが何度もされたが、その内容は21時頃に台風が通過する予定で、その後線路点検をしたあと運転を再開するというもので、つまりあと4時間くらいこのままということだった。雨風が一番強かった時間帯だと思うが駅に止まった電車の中にいたのであまり実感はなかった。

そのまま座って、この日かばんに入っていたたった1冊の本で、行きから読んでいた『文藝別冊 武田百合子』を読み続けていた。雨風が強かったようだが駅で電車の中にいたのであまり実感はない。

この頃携帯でfacebookにしきりに現状を書き込んでもいて、相模大野の駅ビルは割と大きくて書店やカフェもあると教えてもらったので、この本を読み終わったら席を立って、書店で次に読む本を補充したり、相模大野の駅ビルを探検してもいいなと思ったが、その場合戻ってきたときに席がある保証はないなとも思った。20時前くらいに読み終わったので席を立とうかと思っていたら、その頃に思ったより早く運転再開のアナウンスがあったので、ちょっとトイレに行きたかったけどそのまま座ってもう1度『文藝別冊 武田百合子』を頭から読み始めた。

ぎゅうぎゅう詰めに人が乗ってきて、20時過ぎに電車は発車したがひどくのろのろで、最初の駅に止まる前に停止した。線路に木が倒れていて、ケーブルに絡まっているため除去作業をしているとのことだった。ケーブルを切らないように慎重に木を取り除いているというアナウンスが何回もされ、結局そのまま1時間くらい停止していた。それまでは駅での停止で、ドアも開いていて車両へ自由に出入りができたのだけど、このときは駅と駅の間でずっと停止である。私は座っていたからまだましだったが、ぎゅう詰めで立っていた人は大変だったろうと思う。車両の私からは離れたところでざわざわして、そのあたりの人から順に窓を開け始めた。気分が悪くなった人がいたのだろう。私のとなりのとなりのおやじはぶつぶつと独り言で文句を言っていて、私のとなりの若い女の子は赤の他人であろうおやじにごきげんをとるように頷いていて、ご苦労なことであるなあ、こんなおやじのすぐ隣でなくてよかったと思った。ほかにすることもないのでずっと『文藝別冊 武田百合子』を読み続けていた。またfacebookに書き込み過ぎて携帯のバッテリーがなくなってきていて、この頃は夫に最低限の現状をメールするほかは電源を落としていた。

21時過ぎくらいにやっと木が除去できて、その後も最初はのろのろだったが、徐々にスピードを上げてやっと藤沢。藤沢駅に着いたのは22時だった。駅の改札に入ってから再び同じ駅の改札から出るまで8時間。夫が駅で待っていてくれたので一緒にラーメンを食べて帰った。きっと今後『文藝別冊 武田百合子』を読み返すたびに小田急で缶詰になったことを思い出すと思いました。