今まで利用してきたレンタルサーバ(個人向け低価格共用サーバ)を値段別に振り返る
少し前に、twitterを見ていたら、たまたま「#rsvr レンタルサーバーの不満、改善要望をぶちまける公開ブレスト」が行われていたので、ドメインを取った99年から、このサイトのために有料レンタルサーバを移転を重ねて使い続けている私も参加して、いくつか意見を投稿しました。
私はレンタルサーバへの不満として「ウェブサイトの読み込みが遅い、または500、503、データベースエラーなど。管理しているサイトの転送量に応じてどの価格帯のものを選べばいいのか分かりづらい。」と書きました。できるだけ安くあげたいが、かといって500や503エラーが頻発するのは困るとか、月300円なら300円なりの、500円なら500円、1000円ならそれなりのサクサク感とか使い勝手があると思うのですが、それがどのようなものなのかは実際に借りてみるまでは想像しづらい部分があるのではないかと。
私は個人でブログ等を運営する用途にしかレンタルサーバを使っていないので、その前提で書きますが、これからまったく新しく個人サイトを作ったとして、最初はロリポップ!
等の月300円レベルのサーバでいいと思います。最初はコンテンツも少ないし、アクセスも少ないでしょうから。それで500とか503エラーが出るようになって重くなったら、またはシェルログインで高度なことがしたくなったら、500円レベルのさくらのレンタルサーバ スタンダード
に引っ越すとか。このように個人サイトのアクセスが徐々に増えて月1000円のところに移転することになったら、その分月300円の頃より損かというと、そうでもなくて、それだけのアクセス数があるならちゃんとアフィリエイトすればサーバ代くらいはカバーできます(手間はかかりますが)。
というわけで、私はこのyuco.netを運営してきて、一旦サイトを閉じたあと2004年に再開し、それからは負荷などに応じて徐々に使うサーバの価格を上げているわけですが、使ってきたレンタルサーバについて感想を書きたいと思います。
2004年5月~2005年4月? ロリポップ!
(月額263円(税込、半年以上借りる場合) 【初期費用1575円(税込)】)
月額263円としては価格相応で、上にも書いたように、初めてドメインを持って自分でブログをセットアップする、しかも安くあげたいということなら、この価格帯で長く続いているサービスなのでよいと思います。これに限らず、私は歴史の浅いレンタルサーバ業界でも、できるだけ長く運営しているところを選ぶようにしています。運営歴の浅いところは、評判がよかったからヘビーに使う人が押し寄せて重くなるとか、少人数でサービス開始したがユーザが拡大したら手が回らなくなるとか、管理・運営体制がいきなり変わったりすると怖いので。
私がここから移転したのは、当時使っていたブログツールのtDiaryで不便な点があったからです。それは、Rubyのバージョンアップをいつまで経ってもしなくて、要望のメールを出したのだけど、テンプレートっぽい「前向きに検討させていただきます」という返事しか来ず、tDiaryの一部機能が使えなかったことと、いろいろ勉強するためにもシェルログインくらいはできる環境の方がいいと思ったからです。特にサーバが重いという問題ではなかったはずです。
データベースは当時使っていなかったのでわかりませんが、MovableTypeやWordpressのようなメジャーなブログツールを使うなら、以下の広告でもうたっている↓くらいだから、最新バージョンがちゃんと動くようになっているはずなので、この辺の問題はないだろうと思います。
「ロリポップならMovableType・Wordpress設置マニュアルも充実。あなたも月々263円でブログデビューしてみよう!!
」
【同レベルの金額で他の選択肢】
- CGIを使わず、HTML手打ちだけ(ブログはレンタルして、トップページだけ独自ドメインにするとか)なら、私ならさくらのレンタルサーバ
に月額125円のコースがあるので、それにします。CGIを使わないサイトだけでサーバを共用しているので、たぶん重くならないと思います。
2005年5月~2009年9月 さくらのレンタルサーバ スタンダード
(月額500円 【初期費用1000円、年一括払いで5000円】)
さくらのレンタルサーバ
は全体的に2chレンタルサーバ板では評価が高いです。またユーザコミュニティが発達していて、さくらのレンタルサーバ非公式FAQのようなサイトもあり、ユーザに愛されているレンタルサーバだと思います。私も借りはじめた頃は特に不満はなかったのですが、2008年ごろから借りているサーバがはずれサーバ化したようです(2chレンタルサーバ板でも、さくらははずれサーバにあたらなければ快適、という指摘は結構多い)。
ユーザーが有志でやっている負荷観測一覧を見ても、自分の借りているサーバが高い数値を示していて、500や503エラーが頻発するようにもなりました。しかしスタンダードプランの中では、ほかに同程度の負荷のサーバもあったので、これはさくらとしては許容範囲内なんだろうなあと思いました。またサポートに問い合わせても、あまりよい回答はもらえませんでした。
負荷軽減のために、WP Super Cacheを入れたりしてもあまりよくなりませんでした。このあたりは、以前移転したときのエントリ、WordPressでカテゴリーが表示されないのでレンタルサーバを引っ越したにも詳しく書きました。次のサーバ、hostmonsterに移ってすぐの頃、Google Analytics調べでは、このブログが700PV/日程度、tDiaryを使っている旧ブログが100PV/日もいかないくらいで、この2つのブログが転送量のほとんどを占めており、転送量は全体で7~10G/月程度だったので、このレベルのアクセスにはさくらのスタンダードは耐えられないということなんだろうと思います。
あと、不満としては、料金支払いなどの「会員ログイン」と「レンタルサーバログイン」が分かれていて、会員としてのログインは与えられた数字を含む長い会員IDを入力せねばならず、分かりづらいのと、コントロールパネルが見づらいのがあります。また、どうでもいいですが、すでに退会して無関係になったのに私にユーザーへのお知らせメールマガジンを送ってくるのはやめてほしいです。
【同レベルの金額で他の選択肢】
- チカッパ!
はロリポップ!
を運営しているpaperboy&co.が行っている、ロリポップ!
より一ランク上の(月額525円)レンタルサーバサービスです。私は使ったことがありませんが、paperboy&co.はわりと長くレンタルサーバ業をやっているので、悪くないサービスだろうと思います。
2009年9月~現在 hostmonster (月額4.95ドル 【契約当時、1年契約の場合。初期費用なし】)
以前、WordPressでカテゴリーが表示されないのでレンタルサーバを引っ越したでは、php.iniがうまく設定できず、WordPressの管理画面に「Fatal error: Allowed memory size of xxxxxxxx bytes exhausted」というエラーメッセージが出ると書きましたが、これは私の設定ミスで、その後うまくできるようになりました。以後、WordPressを使っていて特定の機能が使えなくて困るということはありません。
ただしtDiaryの方は、カテゴリプラグインを動かすとなぜかtDiary全体がエラーになって表示できなくなり、現在メインで使っているブログではないのであまり究明するのも面倒で、カテゴリプラグインの利用自体をあきらめました。
容量・転送量無制限とのことですが、単に個人サイトを置いておく私の使い方ではあんまり使い切れなかったです。アメリカにサーバがあるからか、WordPressの表示は遅めですが、管理画面はブログトップページよりは早めに開くので、私の使っているテーマかプラグイン、あるいは読み込んでいるバナー類に問題があるのかもしれません。500とか503エラーは、たまに出ますが、私としてはまあ許容範囲です。でもブログ更新直後にデータベースエラーになったりすると「どうして~」と思いますが…。
コントロールパネルがcPanelというプログラムを使っているので見やすいのは気に入っています。月あたりのサーバの転送量もここに移ってから初めて知りました…。シェルログインは可能ですが指定されたところに身分証明書のコピーをFAXしないといけないようです。私は面倒で結局やっていません。
まあこのまま使い続けてもいいかなというレベルなんですが、やはり私は別に容量・転送量は無制限でなくてもいいし、もう少しお金を払ってもいいから、日本にサーバがあってもうちょっとレスポンスがいいところがいいなぁ…ということで、次を探しているところです。
莫大な量のコンテンツのある方、若干表示がゆっくりめでもいいから転送量に制限がかかるといやだという方、英語がメインのコンテンツだったり、アメリカからのアクセスが多い方、またはもっと円高になった場合はおすすめかもしれません。
【同レベルの金額で他の選択肢】
- WordPress公式サイトでもお勧めされている、bluehostというレンタルサーバがあります。ここは月額6.95ドル(たぶん1~2年契約という条件つき)で、初期費用はないと思います。bluehostとhostmonsterは運営元が同じという噂で、だからサイト構成がまったく同じです(コントロールパネルなども同じのようです)。私は「同じなら安い方がいいや」と思ってhostmonsterを借りましたが、bluehostの方が値段が高く、またWordPressのお勧めでもあることを考えると、いくらか質がいいのかもしれません。でもサーバがアメリカにあるという点では同じだしな~と思い、ここへの乗り換えは私はやめました。
移転検討中 エックスサーバー
X10プラン (月額1,050円 【12ヶ月借りる場合。初期費用 2010/7/2まで 1,575円】)
以前私もさくらで悩まされた「はずれサーバにあたってしまう」という問題ですが、ここではエックスサーバー内のほかのサーバーに移転できるサーバ移転機能というのがあるので、気になっています。独自ドメイン・サブドメイン設定無制限というのもいいです。なお、マイナス点としてはシェルログインはできません。まあ過去1~2年間で全くやりませんでしたが、そういう技術的なことは全くやらないと割り切れるかどうかですね。
初期費用がどのプランでも3150円のところ、2010/7/2まで期間限定で1,575円になるので、もうさっさと移ってしまおうかなあとも思っています。
【同レベルの金額で他の選択肢】
- かなり昔(2003年ごろ)使っていたアイネットディーという会社が月980円のプランを出しています(現在のLightプラン。以前はもっとプランが少なく、月1000円より安いプランはなかった)。ただし、マルチドメインの項にあるように、持ち込んだドメイン設定にはそのつど設定料金(525円)がかかるので、新しくドメインを取って増やしたいときなどに出費が生じます。最近のことはわかりませんが、運営はしっかりしていたという印象です。
- 少し金額が上(月額1500円)になりますが、さくらのレンタルサーバ
のプレミアムプランというのがあります。負荷観測でも一番下の方の、ユーザー数が最大でも40程度のところがプレミアムらしいですが、負荷は低めに抑えられているようです。 - こちらも月額1500円ですが、ロリポップ!
やチカッパ!
を運営するpaperboy&co.の上級サービスがヘテムル
です。これもたぶん悪くないんじゃないかなあ。
ドメインについて
個人サイトを穏やかに10年続ける方法で書いた通り、私は個人サイトを長く続けたいなら、独自ドメインを取ることをお勧めします。レンタルサーバ固有のサブドメインにすると、そのレンタルサーバを離れたくなったときにURLが変わってしまうので。同じ理由で、借りているレンタルサーバを通して独自ドメインを取るなど、移転するときにドメインを持っていけない方法でドメインを取るのもおすすめできません(逆に言えば、移転するときにドメイン管理を他社に移管できるなら問題ありません)。
私がここ7年くらい(もっとかも)使っているのがムームードメイン
です。com/net/orgでは国内最安値レベルです。厳密に最安値かどうかわからないし、他社でも一時的な値下げはあるかもしれませんが、ドメインは年単位で持つものなので、自分の維持したいドメインが最安値レベルに入っていればそれでよいと私は思っています。コントロールパネルも普通に見やすいです。といってもレンタルサーバを移転したときにネームサーバの変更くらいしかやりませんが。現在yuco.netは2006年から5年間、2011年までの契約になっています。次の更新を忘れないようにしないと。
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