- 2010/06/17 17:00
- 文化(音楽・美術展・イベントなど)
昨年、21_21 DESIGN SIGHTで行われたうつわ展でルーシー・リーを知りました。ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペールの作品も展示されていましたが、一番扱いが大きく、印象に残ったのはルーシー・リーでした。このときは一面に水を張ってその上に器を置くという展示方法が斬新だったものの、遠くにある器はよく見えないので、細かく見るには不向きだったので、今回の展示は楽しみにしていました。
ルーシー・リーはウィーン生まれのユダヤ人で、第二次世界大戦時にナチスがオーストリアを併合したのでイギリスに渡ったのですが、当時のイギリス陶芸界ではバーナード・リーチなどの民芸派が大きな影響力をもっており、(彼女の陶器といってもいろいろありますが、あえてまとめると)白く、軽い作風のルーシー・リーはその中で認められるまで苦労したそうです。
展示は個人蔵が多く、やはりこういう器を個人で持っている人がいるのねえと思わされました。自分なら何が欲しいかな(と、実現可能性は無視して)考えていたのですが、やはり、白い、軽い感じのがこの人らしいし、欲しいなと思いました。安定性が不安になるくらい底が狭いデザインも、軽さを出すためなのでしょう。エレガントですよね~。ぱっと見で「これ欲しい!」と思ったのは、白地に濃い青のラインが入った鉢。ウェッジウッドの依頼を受けて作ったプロトタイプは、ウェッジウッド的な水色と白のティーセットですが、ランダムに横に入っている白いラインが可愛い。
民芸系も嫌いではないのですが、現実的には、日本人でも西洋化した生活スタイルには、ルーシー・リー的なデザインの器の方が似合うだろうなと思います。
国立新美術館での展示は21日までで、その後は以下のように巡回するそうです。(芸術新潮 2010年6月号のレビューより。各美術館に確認はしていないのでご注意ください)
益子陶芸美術館 8月7日~9月26日
MOA美術館 10月9日~12月1日
大阪市立東洋陶磁美術館 12月11日~2011年2月13日
パラミタミュージアム 2月26日~4月17日
山口県立萩美術館・浦上記念館 4月29日~6月26日
芸術新潮の2010年6月号がルーシー・リー特集。
21_21 DESIGN SIGHTで行われたうつわ展の関連書籍。ルーシー・リーのほか、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペールの作品も掲載してありましたが、展示と同様にルーシー・リーの扱いが一番大きいんじゃないかな。たぶん
1989年に三宅一生がルーシー・リーの作品に感銘を受けたことがきっかけで行われた、日本初のルーシー・リー展のカタログの復刻版。
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