- 2010/05/11 15:45
- 映画・ドラマ
アメリカに住んでいたとき、ニューヨークのMoMAに行ったら、ちょうど特別展でティム・バートン展をやっていました。彼のスケッチや人形、衣装などが展示してあったのですが、この特別展が行われていた部屋は押せ押せの大混雑でした。普通アメリカではどんな場所でもこんなに混雑しません。さらにMoMA入館時のチケットには、ティム・バートン展だけ入場時刻が決まっていて、チケットを買ったタイミングによって、たとえば「12:30~13:00入室」のように指定されていてこの状態で、本当に大人気だなあと思いました。
この映画は、5月4日に茅ヶ崎ワーナー・マイカル・シネマズで観ました。私の観測範囲ではこの映画の評判はあまりよくなかったのですが、それでも一度3D映画というのを観たかったので。なにせ、『アバター』を2Dで観てしまったから……。『アバター』はアメリカで観たので、車を持っていなかったので、3Dで上映している郊外の映画館へは行けなかったのです。歩いていけるダウンタウンの映画館では2Dで、私たちが観たときは観客は5人ほどでした。というわけで今回は「3Dでアリスの各種キャラクターを見る」というのを期待して、眼鏡を外してコンタクトを入れて行きました。
さて、本作は『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をもとにしたオリジナルストーリーなのですが、このオリジナルストーリーという代物が、なんだかぐんにょり。このストーリーは『アバター』にも似ているように感じました。まあ、都会に生きる男女の恋愛ものとかを3Dにしてもしょうがないんで、必然的に3Dだとファンタジーになるというのは分かりますが、植物が生い茂っていて、不思議な植物や生き物と人間が調和して暮らしている不思議の国があり(でも、アリスの世界って植物が茂っているというよりは刈り込まれた庭園のイメージなんだけどな)、そこを荒らす悪者がいて、主人公がそれを倒して勝利するという王道ストーリーそのままです。3D化するコストを確実に回収するためにこういう王道ストーリーにしているんでしょうか? これだったら原作ストーリーをそのまま映像化してほしかったと思いました。でも、ナルニア国物語の『ライオンと魔女』とかもそういう王道だけど、あれは面白いよなあ……と考えると、赤の女王と白の女王があまりにも分かりやすく「悪い人」と「いい人」だし、赤の女王の家来にしても、女王は彼が好きなんだけど、彼はキモい年増女だと思っているという関係性が俗っぽくて、えーという感じがしました。マッドハッターも変だけどそれほど印象に残らないし、オリジナルストーリーの中で、おおと思えるようなオリジナルなキャラクターあるいは行動がなかったのがダメなのかなー。あと、アリスの行動を通して「勇気を出して行動して(戦って)みよう」とか「変人でもいいんだ」とかいう教訓を訴えているらしいのが俗っぽくてしらける。
登場キャラクターに関しては、空中に浮かぶ3Dチェシャ猫は「おおお」と思いましたが、他は別に2Dでもよかったかなー。きっと『アバター』を3Dで見るほうが楽しかっただろうな。またキャラクターデザイン自体もテニエルの挿画からそれほど離れたものではないです。
2年くらい前だったか、この映画の製作が進んでいるときにそのワンシーンの写真を見て期待したのに、なんでこんな残念な感じになっちゃうかなー。うーん。
一方でヤン・シュヴァンクマイエルのアリスは評判いいですよね。
また、この映画に関しては公式ブックとか関連グッズがたくさん出ています。
アリス イン ワンダーランド 公式ビジュアル・ガイド (INFOREST MOOK)
著者/訳者:ジョー・ケイシー ローラ・ギルバート
出版社:インフォレスト( 2010-03-29 )
ムック ( 71 ページ )
文房具などは、小学生ごころを刺激されるものはありましたが。
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