Home > Archives > 2009-03 Archive

2009-03 Archive

ジョアン・ミロ展@大丸ミュージアム・東京 (2009.3.9)

ミロは一見子供の落書きに見えなくもない絵を描く人だけど、色遣い(赤青緑などの原色を使って、黒でしめる)とか、曲線の感じとかに特徴があり、見る人が、ああこれはミロだよねって思える絵を書く人。

展示は、星、円、女性器、13(女性の乳房を表す数字)、3(男性の睾丸を表す数字)などモチーフ別に分けてあって見やすかった。いろいろ見ていると法則性もわかってくる。月は青か緑で描くことが多い、とか。

一見子供の落書きのようでも、この人らしいスタイルがあって、その子供っぽい絵が自分の芸術作品だと言い切ってそのスタイルで創作を続けるのはすごいのではないかと思った。

この人の立体作品はあまり見たことがなかったのでこれも興味深かった。

大丸ミュージアム・東京[大丸東京店10階]
3月22日(日)まで、会期中無休
http://www.daimaru.co.jp/museum/kobe/miro.html

» ミロ (ニューベーシック) (ニューベーシック・シリーズ)

チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- @INAXギャラリー1 (2009.3.9)

基本的に建築写真のパネル展示だけれど、時々食器や花瓶の復刻品の展示もありました。

ピカソに代表される絵画のキュビズムは、複数の視点から見た顔のパーツなどを同じ画面上に連続して描いてみせるというものだったけど、三次元で構造上の制約などもある建築のキュビズムでは、解説では「プリズム状」と呼んでいたけれど、三角形を組み合わせたとがったパーツを組み合わせてパキパキっとしたディテールをつけたものでした。

しかし、プラハは2年前に行ったので、そのとき見ればよかったなあ。特に、ブラック・マドンナという建物は、プラハの割と中心部にあるし、この横を通ったような気がする……でも建物内には入らなかった気がする……チェコキュビズムのデザインを保持している喫茶店などが中にあったのに! うー勿体ない。

藤森照信による文章で、プラハは基本的には中心部から順に古い建築からドーナツ状に広がっているので、このキュビズム期の建築が見たければやや郊外に出ないといけないと書いてあって、なるほどと思いました。

INAXギャラリー 巡回企画展 チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク-
ギャラリー1(東京):2009年3月6日(金)~5月23日(土)
休館日:日祝日

以下が、この展示会の展示内容をまとめた書籍のようです。会場にも置いてありました。

チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- (INAX BOOKLET)

著者/訳者:鈴木 豊 藤森 照信 ロスチスラフ・シュヴァーハ ペトル・ヴォルフ

出版社:INAX出版( 2009-03-14 )

単行本(ソフトカバー) ( 76 ページ )


幻想美術 -時を超えて- コレクターズコレクション 澁澤龍彦ゆかりの作家たち@銀座ギャラリー椿 (2009.3.9)

一般的に、ギャラリーでの作品展示は余裕を持って作品と作品との間を開き気味に展示するものかと思っていましたが、展示の様子を見ても分かるとおり、それほど広くもないギャラリーにぎっしりという感じの展示でした。なので点数も多く見ごたえがあります。

見た中で印象に残ったのは合田佐和子という人が写真、鉛筆画、油絵、オブジェなど一人の人間から生まれたとは思えないほどの多彩な作風で創作していて、ルー・リードのジャケットデザイン(Amazonで探しましたが見つかりませんでした)もしていたり、パワーあふれる人だなあという印象を受けました。合田ノブヨというコラージュの人も展示されていて、同姓なのは偶然かなと思っていましたが、合田ノブヨ (ゴウダノブヨ) – 関心空間によると親子なのか! 作風は結構違います。娘の合田ノブヨは割とガーリッシュな感じ。

また桑原弘明「卵の中の世界」の細かさに感嘆したり、野中ユリは印刷物等で作品を見たことはありましたが銅版画の作品をじかに見たのは多分はじめてかなと思ったり。

ギャラリー椿
2009年2月28日から3月14日まで
open 11:00 / close 18:30
日曜休廊
http://www.gallery-tsubaki.jp/ (音が鳴ります注意)
http://www.gallery-tsubaki.jp/2009/0228/0228.pdf (今回展示のPDFファイル)

銀座のニューキャッスルで辛来飯(カライライス)を食べた (2009.3.9)

tumblrで流れてきた情報と看板猫がいるとの話で行きたくなって銀座に行ったついでにニューキャッスルという喫茶店に行ってきました。

お店の外観はこんな感じ。築50年くらいにはなっているのでしょうか? レトロです。

R0010563

入り口の看板。「君 大森に オレ蒲田 くせにしちゃってゴメン」

R0010560

カレーの量は少なめです。標準が大森で多めが蒲田というメニューでしたが、大森は女性でも少ないと感じる人がいるかも。ご飯の量はお茶碗1杯と少しくらいでした。私はメニューに迷っていたら大森を勧められましたが、見ていると男性には蒲田を勧めてました。

R0010568

味はなんともいえない不思議な味。スパイスは確かにきいている。しかしどっか和風な感じもする。野菜を数種類ミキサーにかけて煮込んでいるという話を読んで、なるほどと思ったり。なのでカレーの中に具の形は残っていません。

看板猫には残念ながら会えませんでした。入り口のドア脇に犬猫用えさ入れが置いてありました。

R0010570

場所は、ツモリチサトの黄色いうろこショップ(と勝手に呼んでいる)のちょうど道路を挟んで向かい側です。

R0010574

ニューキャッスル
東京都中央区銀座2-3-1
営業時間:月~金 11:00~21:00/土 11:00~17:00
定休日:日曜・祝日
http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002424/

ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち@東京都庭園美術館 (2009.3.8)

東京都庭園美術館にはよく行っています。前回は1930年代・東京 ─ アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代で昨年末あたりに来たばかりなのに、ツボにはまる展示があるので足を運んでしまいます。

ここは、建物に存在感があるので、展示するものを選びます。こういう建物に特徴のある美術館は個人的に好きです。いわゆる一般的な美術館の白い壁と高い天井でフラットな状態なら何を置いてもそれなりにはまるのでしょうが、ここは、今回のような前世紀初頭のモダンデザイン系だと、建物と相乗効果があってとてもいいです。

今回の展示についての情報は、見落としそうなのだけど、公式サイトの1ページ目だけではなく、2ページ目も見るといいと思います。特に以下に説明されているような、建築家の内藤廣による、普段とはちょっと動線を変えた展示形式はなかなか効果的だったと思いました。また音楽がうっすらかかっていたのも良かったと思います。

 本展では、建築家の内藤廣氏に展示デザインをお願いしました。アール・デコ装飾で彩られる室内で、ポワレとフォルチュニィのドレスを展示するにあたり、内藤氏が提示したコンセプトは「夜会」。女性たちが華やかな衣装を身にまとって集う夜会に招かれたゲストとして、来館者の皆様にも楽しんでいただければ幸いです。

ポワレとフォルチュニィという、二人の服飾デザイナーの作品をマネキンに着せて展示しているのだけど、ポワレはいろいろなデザインに挑戦し、フォルチュニィはプリーツの入ったストンとしたワンピースとその上に羽織る割と直線的なコート類に限られます。このプリーツの入ったドレスは「デルフォス」と呼ばれ、形には多少のバリエーションはあるもののおおむね直線的で、しまうときはプリーツが取れないように円筒形の箱に巻くように保管していたそうです。イッセイミヤケのプリーツプリーズはここからアイデアを得ていたのでしょうか? ちなみに展示してあるデルフォスの多くは藤田真理子氏蔵とのことでしたが、どんな方なのかなーとちょっと思ったり。検索すると同姓同名っぽい人しか出てきません。

NHKドラマスペシャル 白洲次郎 第2回 (2009.3.7放映)

第1回のときと違ってリアルタイムで観ました。

第1回の終わりの頃、そういえば白洲次郎って徴兵されなかったのかなと思っていましたが、赤紙は届いたけど有力者にもみ消してもらっていたのですね。今回は基本的に戦時中の描写なので、前回のような洋館とかゴージャスな描写はあまりなく、そういう意味での目の保養にはあんまりならないかも。

その代わり、戦後のGHQとのやりとりで「従順ならざる日本人」と言われた、いわゆる白洲次郎というと一般的にイメージされるところのカコイイ立ち回りがたっぷり出てきます。

第1回と今回の間隔が一週間なのに、次回は8月予定ということで、なんでなのかな?と思っていたら、吉田茂を演じる原田芳雄が病気になり、回復を待って収録するためのようです。そのほかNHKドラマ『白洲次郎』が出演俳優・原田芳雄の病気を理由に放送日変更によると、以下のようにあり、

ドラマ『白洲次郎』は、白洲家の全面的な協力を元に、イギリスロケ、知られざるエピソードなどを盛り込み、白洲次郎の生涯を初めて映像化するものとして、NHKが制作を発表して以来注目されていていた作品。

やっぱり白洲家の協力がないとあそこまでできないよなーとか、どれが知られざるエピソード(で、どれが知られたエピソードでどれがフィクション)なのか関連本をほとんど読んでない私にはわからないけど、映像化は初めてなのかーとかいろいろ感心しました。

力の入ったドラマなので、たぶん8月の第3回までには第1回、2回も再放送されると思うので、見ておいて損はないと思います。

NHKドラマスペシャル 白洲次郎 第1回 (2009.2.28放映)

音楽を大友良英が担当しているというので知り、録画して見ました。

白洲次郎と正子を演じるのは伊勢谷友介と中谷美紀で、ストーリーは中谷美紀のナレーションで進みます。このふたり、いいカップルだと思いました。

ドラマとしては、かなり贅沢なつくりだと思いました。白洲次郎が乗っていたクラシックカーを走らせるし、イギリスロケもしているし、白洲正子の実家の樺山邸という設定の建物は熱海の起雲閣(1年ほど前に行ったときの写真)でした。白洲次郎が少年時代に行っていたという設定の木造の柱が印象的な教会はたぶん明治村のもの。その他、戦前の上流階級の生活を表現するために洋館がたくさん出てくるので、たぶん日本全国のものを使っていると思います。

白洲次郎、まわりの空気を読まずに自分の考えだけで突っ走る人で、それは富豪の家に生まれてやりたい放題できた少年時代などからはぐくまれた性格なのだろうけど、ほとんどの日本人はそうしたくてもできないんだよね。だから憧れる人が多いんだろうなあ。白洲正子もふくめ、関連する書籍が本当に多いですよね。

第1回は戦時中に東京のはずれの武相荘で農業を始めたところで終わったので、次回は戦後の活躍が描かれると思います。楽しみ。

公式サイト:白洲次郎 | NHKドラマスペシャル

原案は以下の書籍だそうです。

» 白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)

» 白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)

» 次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家

クラフト・エヴィング商會の装幀  「ちくまプリマー新書」100点を記念して@紀伊国屋書店新宿本店 (2009.2.21)

yomoyomoさん上京飲み会が新宿であったので、その前に紀伊国屋書店の新宿本店で行われていたクラフト・エヴィング商會の装幀展に行ってきました。

ちなみに「商会」ではなく「商會」、「装丁(私のIMEではこれしか変換できない)」ではなく「装幀」なんですね。

ギャラリーに入ると、ちくまプリマー新書がおそらく全部100点どどんとテーブルの上に並んでいました。そのうち何点かは、カバーを開いた状態で製本前のトンボなどもついた状態で壁に展示してありました。プリマー新書もそうだけど、この人たちのデザインは色使いがちょっとだけ煙ったような灰色がかった上品なパステルカラー中心で、それにレトロな感じの銅版画風イラストがつくことも多い。写真や原色はあまり使わない。といった特徴があります。

装幀した本そのものがずらりと壁面に並んでいて、思わず手に取りたくなりました。並んでいる本のなかにはクラフト・エヴィング商會らしさが強く出ているものもあれば、それほどでもないものもあり、その違いを興味深く見ていました。これは「らしい」なぁと思うとクラフト・エヴィング商會自身が書いた本だったり。

プリマー新書はタイトルを入れる位置などのスタイルが決まっていて、色のトーンもパステルカラーの柔らかい感じで統一しています。表紙の柄は繰り返しが多くて、この柄で手ぬぐいにしたら売れるだろうなと思ったり(笑)。

全体的に、学術的だったりするいかにも重みのある本らしい本というよりは、雑貨的な持ちたくなる本という感じの装幀だなと思いました。

2月12日(木)~2月24日(火) 
10:00~18:30(初日17:30まで、最終日18:00まで)
紀伊國屋画廊(紀伊國屋書店新宿本店4F)
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#garo_2

アリュール 内なる輝き@CHANEL NEXUS (2009.2.28)

シャネル公式サイトの解説には以下のようにある。

スイス人写真収集家スザンヌ フォン マイスのプライベートコレクションを、この度初めて一般公開いたします。コレクションのテーマは「アリュール」。
スザンヌ フォン マイスは、物心ついた時からアートに囲まれて育ち、いつしか自分自身もコレクションを作り上げたいと考えるようになりました。こうして、写真作品の収集を思い立ったのが15年前。

このスザンヌ・フォン・マイスという人、会場にはもうちょっと詳しいプロフィールが載っていたと思うけど、文化レベルの高い家庭に育った相当のお嬢様なんだろうね…。こういう人がコレクションを作っていくんだろうな。

コレクションは、クラシックな雰囲気を持った女性がテーマで、大部分は白黒写真。全体的にはファッション写真的な印象。おしゃれです。こういう女性がテーマの写真は好きです。好きです、が、なんかもうひとつ踏み込んだものが欲しい…と思ったのは、求めすぎかな。

会場の壁は薄い水色で、この色をバックに黒い額縁で白黒写真があるのは色の取り合わせ的にも素敵でした。

帰りはシャネルの店内を通るので、はせべ社長おすすめの香水、Beigeを試してきました。

ロシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版 (ジャック・ドゥミ監督)(2009.2.25)

シェルブールの雨傘』と同じく、ドゥミ×ルグラン=ミュージカル女優ドヌーヴで、シネセゾン渋谷にて。

『シェルブールの雨傘』とうってかわってこちらはミュージカルらしい、あんまりいろいろ考えずに楽しんで見る映画。双子姉妹の運命の男性はあらかじめストーリーの初期に示されていて、あとはいつ出会うか、どうやって出会うかなのだけど、なかなか出会えなくて見ているほうはやきもきする。特にカトリーヌ・ドヌーブと運命の相手は、出会えそうで出会えないすれ違いをラストで何度も繰り返し、最後の最後まで引っ張って(略)なのがすごいなーと思いました。

いつも一緒だった双子が運命の相手を見つけて、初めて別々に行動するというラストもいい。お洋服は、主人公の双子をはじめとして脇役や通行人まで女性はみんなほとんどワンピースで可愛い。最後のシーンでカトリーヌ・ドヌーブが持っている白いトランクも可愛い。

» ロシュフォールの恋人たち リマスター完全版

» ロシュフォールの恋人たち [DVD]

Home > Archives > 2009-03 Archive

Search
最近買ったもの
Banners

この日記のはてなブックマーク数
フィードメーター - blog.yuco.net

Return to page top