チェ 28歳の革命 (スティーブン・ソダーバーグ監督)
池袋シネマサンシャインにて。この映画は今回見た『チェ 28歳の革命』が前編で、後編『チェ 39歳 別れの手紙』に続きます。
感想は、「これは後編に続く長い長いイントロだったのではないか?」ということでした。以下の予告編などを見ると、いかにも革命の情熱に燃えた青年が描かれているという感じがしますが、実際はちょっと違います。
その後キューバ革命と呼ばれるようになるゲリラ戦がカラーで、後年カストロ政権成立後大臣になったチェ・ゲバラがニューヨークに行き、メディアの取材を受けたり国連で演説したりするのが白黒で交互に挟まって映画が続きます。ゲリラ戦のほうがメインですが、戦闘とゲリラ兵たちの様子をドキュメンタリー風に映しているので、ゲバラの情熱とか思いみたいなものはストレートに現れません。どのようにキューバ革命に参加することになったのかも描かれていないし。
ただ彼が感情をあまり表に表さず、忍耐強く、倫理性が高く、略奪が横行するゲリラ兵をきっちり律して、組織人としても優秀なので、カストロの指示で、彼の希望ではなかった負傷兵の医療をしたり(もともと医者なので)、新兵の訓練に回されたりしても、「それも革命の一部だ」と誠実にこなしたり、怪我をした兵士も死ぬまで見捨てないという、人間として高潔なところを描いています。また教育を重んじ、ゲリラ兵に志願して入ってきて読み書きができない人たちには教えたりとか。「(ゲリラ戦は)ただ銃を撃てばいいというものじゃないんだ。読み書きができない人間はすぐ騙される」というのがその理由です。
ラストも、一応ゲバラたちの軍がキューバを制圧したところまで描かれてはいるのですが、ちょっと唐突で「ここで終わるの?」という感じでした。知的なつくりの映画でディテールを見るタイプのものだと思います。単純に革命に燃えるカッコいいアイコンとしてのゲバラを見に来た人は拍子抜けしそう。そしてやっぱり「それでどうなったの?」というのが気になるので、後編を気になって見に行かせるという意味では成功かなと思いました。
監督インタビューを見つけました→ asahi.com(朝日新聞社):チェ・ゲバラの半生を映画化、ソダーバーグ監督に聞く
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時間:265 分
2 枚組 ( DVD )
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