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南博3Days(1日目:Reunion)@新宿ピットイン (2008.11.1)

11月1日は、昼から東京都庭園美術館で海野弘の講演会を聴き(これについてはあとで書く)、その後にじむさんと目黒駅近くで個人サイト運営の話とかあるいはもっと微妙な話とかをしたあと新宿に向かった。海野弘の講演も面白かったのだが、その後ライブの迫力の前には消し飛んでしまった。

演奏は全体的にノリがよく迫力のある感じで進んだ。BOZO@新宿ピットイン (2008.10.30)のときとピアノとベースの演奏者は同じで、ドラムとサックスが違うんだけど、まあ曲目の違いもあるのだろうけど、この日のほうが全体的に硬質でメリハリのある演奏だと思った。菊地成孔のサックスが聞きなれていて好きだからかもしれないが、個人的にはこちらのほうが好み。

最後、アンコールの曲は超ノリノリで終わったあと南さんを除く3人が「やったぜ」という感じで握手していて、彼らにとっても会心の演奏だったのだろう。たとえ同じメンバーが演奏しても、いつもこのようになるわけではないと思う。南さんのピアノも、ピアノからこんな音まで出るんだという驚きがあった。ライブの、あの何かが一致して流れ出す瞬間というのは一体なんなのだろう。このためなら立ち見の足の痛みも甘受せざるを得ない。

そのアンコールの前の曲は菊地成孔の曲だと思うんだけど、聞き覚えがあるのにタイトルが思い出せなくてつらい。私が普段曲名を覚えずにいつも適当にかけっぱなしにしているから、ヴォーカルの入っていない曲はいつまで経っても覚えないからなのだけど。その曲のメインのフレーズをずっとアレンジしながら繰り返すのは圧巻だった。しかし私は音楽に対するボキャブラリーが足りない。歯がゆい。ライブの感覚というのは時と共に薄れてしまうから、せめて言葉で記憶を定着させたいし、ライブで演奏した曲目が分かれば、その曲を家でかけて反芻したいんだけど。(その後ダブセクステットの「The revolution will not be computerized」に収録されているSusan Sontagという曲だと判明)

セットリスト(新宿ピットイン南博3days初日 – Ma Ligne de chanceより引用。カッコ内は作曲者)

1st
Taro ASO(南さん)
Parla(菊地さん)
サブプライム(南さん)
アンジーディッキンソン(南さん)

2nd
UNTITLED BOSSA(南さん)
バラク・オバマ(南さん)
CAROLINE CHAMPETIER(菊地さん)
SUSAN SONTAG(菊地さん)

encore
モンキーマッシュダウン(菊地さん)

MCも面白かった。南さんは開口一番「みなさんほんとは菊地くんのしゃべりが聞きたいんでしょう?」と笑いを取る(ちなみに菊地成孔は最後まで客席に向かっては一言も話さず)。南さんは時々「ブッシュは本当にいかんね」とかときどきアメリカ政治批判を曲の合間にするのだけど、この日もそうだった。そのほか「先ほどのは、タロー・アソーという曲です」「先ほどの曲はサブプライムです。安月給で高額のローンを組まされ、家を失った庶民の悲哀が伝わりましたでしょうか」だとか独特の調子で話す。この日好きな女優だと言っていたアンジー・ディキンソンについて全く知らなかったので家に帰ってから少し調べたが、バート・バカラックと結婚していたこともあるセクシー女優のようだ。南さんは「脱ぐようで脱がないような、脱がないようで脱ぐような人」と言っていた。

まあやっぱり菊地成孔が来るピットインは、普段の、人が入っても8割程度で立ち見が出ることはないピットインとは全く違っていて、もう人大杉なのは2年以上前に書いたのと変わらない。基本的に菊地成孔はもうこの規模の会場で見るべき人ではないと思っているので、先日ピットインであった菊地成孔3daysとかは華麗にスルーした。しかし、この日11月1日にチケットぴあに行ったら12月6日にBunkamuraオーチャードホールで行われる菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールのチケットは取れた。それも2階の端ではあるがかなり舞台に近い良い席だった。昨年12月に行った、同じ会場でのUA×菊地成孔(私は特別先行予約で500円余分に払って1階のわりと前の方の席を取った)が、UAファンもいたのだろうがかなり早い時点で完売していたことを考えると、今ならライブハウス以上ホール未満くらいのキャパの会場がふさわしいのかなー。

で今回は、mixiの南博コミュに3daysの情報が出ているのを見て10月15日に電話したのだけど、菊地コミュなどには情報が出ていなかったので、たぶん菊地ファンはまだ動いてはいまい…と思っていた。甘かった。この予約の電話をしたときに「予約番号はないんですか?」と訊いたが「ありません」と言われた。しかしその後店頭でチケットを引き換えたときには、127番と書いてあって、その番号ではまあ座れないんだよね。電話予約したときに何番か分からないのかなあと思う。と、そんなことを、会場に入って立ち見が確定して演奏が始まる前まではさんざ考えていて、菊地成孔が来るピットインにはもう行かない!とか思うんだけど、終わるとやっぱり行ってよかったと思ってしまう。

この日のメンバーはREUNIONと名づけられているが、南さんのサイト内にその理由が書かれている。

「REUNION」と名付けたのは、理由があって、アメリカ帰国後、最初に選んだ
HIROSHI MINAMI QUARTETのメンバーは、実はこのメンバーだったのだ。だが、どういういき
さつか忘れたが、フロントが竹野氏に変わった。これは、誤解を招かぬように書いておくが、
僕が菊地氏とケンカしたとかそういうことではなくて、何かの加減でそうなったということです。
あの当時から菊地氏は超多忙だったということも理由かもしれない。仲が悪くなったのではないこ
とは、帰国後の菊地氏との演奏活動など考えくれればお分かりだと思う。特に、EWEから出した
TRIOプラスSTRINGSの二枚のアルバム、「Touches&Velvets」「Elegy」は、菊地氏のプロ
デュースによるもので、菊地氏のプロデューサー能力を遺憾なく発揮した音楽です。また話しがそ
れました。つまりREUNIONとはそういう経緯で付けた名で、勿論メンバー全てが、僕の帰国当
時、1994年頃から比べれば、活動範囲、音楽性、その他諸々比べようもないくらい有名になって
いますが、今ここで、この四人が集まることは、ある意味大きな祝祭性があると思い、3DAYSの
最初の日に、このメンバーで演奏することにした。

Reunion
南 博(P)
菊地成孔(Sax)
水谷浩章(B)
芳垣安洋(Ds)

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[...] りではないか。南さんは「今日はスタンダードをやります」と宣言していた。ノリのいい曲が多かった1日目よりも落ち着いた感じ。曲目としては、私はスタンダードの曲もちゃんと覚え [...]

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