「中出しハッピー!」は本当に「いい話」か?
妊娠しづらい体質の女性と男性のカップルが、5年間避妊しないままセックスをした結果、女性が妊娠したので結婚したという内容の「中出しハッピー! – ナイトシフト」というエントリが「いい話」として人気を集めています。
はてなブックマークでは「いい話」タグが40個以上もついていてお祝いムードですが(ほんとにいい話か?という疑問も出ていますが)、私は男性側にだけ都合のいい話だと思いましたし、そういう方向で盛り上がってしまうはてブって男性社会だな~と思いました。
良かったと言えるのは、子供を欲しがっていたカップルに子供ができた、その一点だけです。
はてブコメントでもすでに何人かの人が指摘していますが、女性は妊娠しづらい体質だったのだから、いつまで経っても子供ができない可能性は十分ありました。たまたま子供ができたからよかったものの、できなかったらどうするつもりだったのでしょう?
かつて封建時代に「嫁して三年子なきは去れ」という言葉がありました。というか、現在でもそう思っている人は多いのでしょうが、この男性の行動はその現代版としか思えません。結婚せずに「お試し」して、妊娠できることを確認したから結婚する。産めない女は欠陥品で結婚に値しないと考えるならば、実に合理的ですね。男性側にリスクはありません。彼女が妊娠しなければ別れて、別の妊娠可能な女性を捜せばいいだけですから(彼が実際そう思っていたかどうかは問題ではありません。そういう選択肢を残した行動だということです)。
しかしそうやって別れた女性側はどうなるでしょうか? 正直、女性は若いうちの方が結婚しやすいという現実があります。
フェアに行くなら、この男性が「どうしても子供のいる人生がいい」と望むなら、彼女とは別れるべきだったと思います。そうすれば、女性には「子供を持たなくてもいい」という男性に出会うチャンスがありますから。さもなければ、子供ができればラッキーだが、一生子供ができない可能性もあることを受け入れて結婚するか、このどちらかです。子供ができさえすれば結婚するが、できないうちは結婚せずに付き合いつづけているというのは最悪の選択肢だと私は思いました。
妊娠しにくい(妊娠できない、でも同じ)体質の女性は、そのことを恥じる必要はありません。これは、身体障害者とか、在日韓国人とか、被差別部落の人がそのことを恥じる必要がないのと同じです。本来恥じる必要はないが、世の中にはこういった属性をネガティブに考える人がいる、という問題です。女性とその両親はそれを恥じて遠慮していたと言いますが、5年も付き合い結婚も射程に入っている仲なのに、この男性はその「遠慮」を解くべく話し合いなどをしなかったのでしょうか? 不思議です。
最後に、本筋からそれますが、未婚女性が妊娠しにくい体質かどうかというのは一般的には分からないと思います。避妊してセックスしている場合、はたして自分が妊娠しやすいのかしづらいのか、避妊をやめるまで分かりません。婦人科検診を受けて結果が異常なしでも、だからといって妊娠しやすいとは限りません。しばらく避妊せずに子作りしてみて、結果としてすぐできたとか、なかなかできなかったとかが分かるだけです。あとは婦人科系の病気をしたために妊娠しづらくなることもありうると思いますが(未婚で妊娠しづらいことがあらかじめ分かっている、というのはこういうケースだと思いますが)、詳しいことはよく分かりません。
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