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2008-10 Archive

今はもうない建物:NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE (2001~2002?)

前回の投稿とかでFlickrを見てたら、建築関係の懐かしい画像と映像があるのを思い出したので紹介しておくよ。

かつて、六本木ヒルズができる前に、現在の六本木ヒルズのフロアマップでいうところのノースタワーの位置かその隣だったかに森ビルによる「NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE」という建物があった。目的は六本木ヒルズ完成前にここでアートでオサレな展示やイベントをやって六本木ヒルズのイメージを高めるといったところだろう。インテリアデザイナーは吉岡徳仁、アートディレクターはブルース・マウ。後述のプレスリリースによると2001年10月にオープンしたようだ。公式サイトもあったが、archive.orgで見てもあまり残っていない。

建物自体は元々長く使われることを想定してなかったこともあって、あまり特徴のない箱型だったと思うが、床に花や文字をデザインした鮮やかな照明を映写して、それが高速で切り替わるというのが特徴だった。また六本木通りに面した壁面は、外光を取り入れ、外の風景が黄みがかってゆがんで見えた。

以下の写真は、いずれもこの建物のオープニングパーティ時に撮ったもの。

床の映写はこんな感じ。映像は天井から映していて、床にピントをきっちり合わせて鮮やかに写すのが難しいと聞いた。

P1010005

以下の写真は2階から見下ろしたもの。2階といっても、ほとんどが吹き抜けで、2階部分の床面積はそれほど大きくなかったと記憶している。

P1010012

床の照明の変化はこんな感じ。前回も触れたデジカメ(C-3040ZOOM)の動画機能で撮ったもの。表示にはFlickrの動画機能を使ってみた。(YouTubeに載せたのと同じだが、Flickrのほうが画質がよさそうなので)。たった7秒しかない上に最後はカメラが斜めになってたりして、かなり見苦しいのは勘弁して欲しい。

外が見える六本木通りに面した壁の様子。

P1010006

建物の入り口を見上げたところ。ぶれまくり。

P1010020

私はオープニングイベント以降も何度かこの建物には足を運んだのだけど、これはオープニングの時の写真ではない。このときはなんか建築関連のイベント内でジャズだったかのライブがあったはず(よく覚えていない)。

NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONEでのイベント。ジャズのライブだったと思う。

その他の写真はFlickr内の2001-2002 NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONEで見られます。

この建物のオープンに合わせて『NEW TOKYO LIFE STYLE THINK ZONE』という書籍が刊行された。これもブルース・マウがブックデザインをしていて、本文は森ビルの森稔社長と山形浩生が書いている。上の写真で床に映写された映像みたいな表紙デザインで、大判で厚みもある本だった。

この本の情報はAmazon.co.jpでは見つけられなかったが(一般流通させずアート系書店だけで売っていて、ISBNがついてなかったのかもしれない)、bk1には書影と山形浩生の著者コメントつきで紹介されている。どのみちもう絶版だけれど。山形浩生氏の公式サイト内著書のコーナーでも紹介されている。これによると、「その後、ブルース・マウはなんか六六開発からフェーズアウト。一部関係者とそりがあわなかった、というようなことらしいのだ。(2002/11) 」ということらしい。

まあ、今はもう「東京には六本木ヒルズというものがある」というのは当然のようになっているけれど、建設中、まだ「六六計画」とか一般に言われていた頃は、建築界には「なんだか六本木に凄いものができるぞ」という期待感があったんだなあ(森ビルがうまいことそれを作り出していたともいえるが)、という時代の一コマですな。

最後に、現在の森ビルのプレスリリースには、2003年以前のものはもうないので、今のうちに2001年10月9日付けで出ていた、この建物などについて発表している同社のプレスリリースをGoogleキャッシュから拾っておく。

2001年10月9日
森ビル株式会社
「NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE」オープン
「六本木RE-BORN」プロジェクト 本格始動へ

アートスペース「NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE」
このたびオープンいたしました「NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE」は、「森アーツセンター」の誕生に先駆け、六本木から新しい文化を発信していくことを目的としています。空間デザイナー吉岡徳仁氏とアートディレクターを務めるブルース・マウ氏、そして「森アーツセンター」とのコラボレーションにより、18m×14mの巨大スクリーンを駆使した映像と音響が、他に例を見ない新しい形で表現されるこの 「NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE」。これから新しく生まれ変わろうとしている六本木の胎動をより多くの皆様に伝えるべく、クオリティーの高いさまざまな企画・活動を計画していきます。このプロジェクトに真に共感いただき、 新しい「都市文化」を生み出す優れた企画をご提案いただける方の御参加をお待ちしております。
アーバン・インスタレーション
六本木ヒルズの工事現場を囲む全長約500mの工事囲いをブルース・マウがデザインし、計画地を包囲しました。コンセプトブックで表現された日本・都市・自然・くらしのモチーフが、連続したデザインシートになって、歩行者に語りかけます。
コンセプトブック「NEW TOKYO LIFE STYLE THINK ZONE」
7月上旬に出版されたコンセプトブック「NEW TOKYO LIFE STYLE THINK ZONE」は、工事囲い・アートスペース「ZONE」のイメージ、メッセージに綿密に繋がる発信源となっています。マウはこの本において、現代都市の抱えるさまざまな問題、そして可能性を独自の視点で捕らえ、新しく生まれ変わろうとする街・六本木のメッセージへと変換します。原案・企画は弊社社長:森 稔、テキスト執筆者には、「山形道場」「新教養主義宣言」などの著作で知られる山形浩生氏を起用し、ブルース・マウのアートディレクションの元で強烈なビジュアルとスピード感のある200ページに仕上がっています。

マカロン食べる

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銀座ラデュレにて。

Flickrの写真を自由に配置・投稿する「WordPress Media Flickr」

Flickrの「Blog This」機能がいまいちだったので、Flickrからではなく、WordPressの管理画面からFlickrの写真を複数投稿したりできるプラグインを探していました。それで見つけたのが「WordPress Media Flickr」です。Flickrに載せた「光の教会」写真がWikipediaで使われていたで貼ったFlickrからの写真はこのプラグインを使いました。

作者の方によるプラグイン解説ページではscreencastを使って使い方が解説されています(このページからダウンロードできるバージョンは1.0.0になっていますが、wordpress.orgからは1.0.3がダウンロードできます)。作者の方のページには不具合報告も出ているようですが、私はこのプラグインの1.0.3をWordPress 2.6.3で使って今のところ特に異常はありません。

掲載する写真のサイズや位置(右寄せ、真ん中、左寄せ)、文字の回りこみをするかどうかなどが選択できるのはとても良いと思います。また、独自のタグではなく普通のHTMLタグを挿入する形式なのも良いです(将来このプラグインを使わなくなっても表示に支障がないから)。

ただし、ブログに貼り付けたい写真を探すのに、順番に見ていくか、写真のタイトルで検索するかしかできません。最近私は個別の写真はカメラがつけた番号のままアップロードし、Setにだけ名前をつけているので、これらの写真を探すには順番に見ていくしかないのです。Set単位でブラウズできるか、Setの名前で検索できるようになるともっとよいと思いました。

Flickrに載せた「光の教会」写真がWikipediaで使われていた

もういつ使い始めたか覚えてないくらい昔から使っていたFlickrだけど、今年の春から、はじめてお金を払ってPro版にしました。このたび、Proユーザーに限りアクセス解析機能がついたというので早速見てみました。

すると、私のFlickrページに英語版Wikipediaからのアクセスがあります。私が2004年頃に撮った安藤忠雄設計の「光の教会」の写真をクリエイティブ・コモンズライセンスで公開していたので、それが掲載されていました。写真のサムネイルが英語版のTadao Andoの項にあって、そこからリンクされています。

» Image:Church of Light.jpg – Wikipedia, the free encyclopedia

ただし、この写真はWikipediaからは削除されるかもしれないという注意書きがついています。適当に読んだところによると、日本の著作権法(?か分からないけど知的財産系の法律)では、建物の内部の写真を非営利・私的利用以外で公開すると問題になるらしい。だから私がFlickrとか自分のブログで公開するのはよくても、Wikipediaだと非営利or私的とみなされないからダメってことかな。ちなみに、建物の外観写真であれば建築家の許可は関係なく営利使用できるんですけどね。

その掲載された写真をこちらにも載せておきますね。

光の教会 / Church of Light

「光の教会」というのは建築業界での呼び名で、正式名称は茨木春日丘教会といいます。教会のサイト内にも「見学を希望する人は、ここは教会なので、日曜日の礼拝の時に来てください」とあるので、安藤忠雄の超有名建築を見たいけれど非クリスチャンの人間としては二の足を踏むところだと思います。私はクリスチャンの友人(東京在住で、普段この教会に通っているわけではない)が、関西を訪れてこの教会に行くと言っていたときに便乗してついて行きました。礼拝もその友人が隣について教えてくれたので、そんなにまごまごしないで済みました。よく覚えていないけど、たしか礼拝中に全員が自己紹介をして、クリスチャンか否か言う必要があったと思います。でも普段通っていない非クリスチャンの人も多いので特に問題ありません。一般的なキリスト教の教会では考えられないくらい外部から非クリスチャンの人が来ているね、とその友人が言っていたような。

教会側も建築を見に来る人がいるというのは分かっているので、礼拝が終わったあと自由に建物を見学したり写真を撮ったりする時間をとってくれました。上の写真はそのときに撮ったものです。冬に行ったので、打ちっぱなしの建築は寒そうで、いすの上や足元に座布団が敷いてあったのも印象に残りました。建築としてのシンプルさや統一感にはマイナスかもしれないけど、建物はそうやって使われていくもんだなあと思います。私は高校のときにテレビでこの教会を見て「建築ってこういうことができるのか」と思ったのが建築学科に進学を決めたきっかけの一つだったので、もう建築の仕事は離れたけど、このとき実際に見ることができて満足しました。

それから、あんまり関係ないけど、これもむかし撮った宮城県図書館(原広司設計)の写真2枚をFlickr内のグループ「JAPAN: Architecture and Garden 日本の建築と庭園」に入れさせて欲しいという依頼が最近来たのでOKしておきました。

宮城県立図書館 / Miyagi Prefecturel Library (1)

宮城県立図書館 / Miyagi Prefecturel Library (2)

なんかこうして見ると、よく見られたり再利用されたりしているのが、今ほどいいカメラを使っていなかった昔の写真ばっかりだなーという傾向があって、それはアクセス解析を見ても現れています。といっても2001年から2005年頃まで使っていたオリンパスのC-3040ZOOMというカメラも結構いいもので、2001年に買った当時は8万円くらいしたんですけどね。画素数は334万画素だけど、実はWebで見る分にはこのくらいで十分だったり。

これが私が持った初めてのデジカメだったので、デジタルだから現像代要らないし撮りまくればいいやといういい加減さがなくて、一枚ずつまじめに撮っていたし、撮ったあとFlickrにアップするにしても、日本語と英語の両方でタイトルをつけたり、アップする写真を厳選したりとかしていたのですね。Flickrは英語ユーザーが多いので、英語でタイトルをつけておかないと、検索にひっかからなくて見られなかったりするのかも。今は写真ごとのタイトルもつけずにまとめてSetに放り込むだけだったり、最近はもうアップロードすらしていなかったり、無精になりました。

その辺を考えると今後どうFlickrとつきあっていけばいいのか、他人から見られることを考えて、アップする枚数は厳選してタイトルもちゃんとつけるほうがいいのか、他人からの目は気にせずストレージ代わりにじゃんじゃんアップすればいいのか、考えちゃいますね。

私のFlickr内の古い写真はこんな感じ。

» Collection: 今はもうない建物
» Before2005 Miscellaneous – a set on Flickr

光の教会 / Church of Light



光の教会 / Church of Light, originally uploaded by yuco.

Flickrの「Blog This」機能で写真をWordPressに投稿するの方法で投稿するとこのようになる。うーん、私が求めるのはこういうものではない…。ついでに言うと自動的に書き出すHTML内のstyle指定で勝手にborderの太さとかを決められてしまうのもいまいち。

Flickrの「Blog This」機能で写真をWordPressに投稿する

Flickrにアップしている写真をこのブログに投稿しようとして、その写真の上にある「Blog This」ボタンを押して、ブログツールとしてWordPressを選択して、API EndpointとUsernameとPasswordを要求されたので入力したら、「UsernameとPasswordが間違っている」と言われて先に進めなかった。なお、API Endpointは「WordPressの場合は普通こうなるよ」という例(ブログURLにxmlrpc.phpをつける)が示してあるので、その通り入力する。

これは、UsernameやPasswordの問題ではなく、WordPress側の管理画面で「設定」→「投稿設定」→「リモート投稿」内の「Atom 投稿プロトコル」「XML-RPC」を有効にすれば良い。たぶんどちらか片方でいいと思うんだけど、よく分からないので両方有効にしてみた(が、たぶん後者だけで良いと思う)。デフォルトでは両方とも無効になっている。

Flickrの管理画面からテスト投稿すると以下のようなメッセージがブログに表示される。

This is a test post from flickr, a fancy photo sharing thing.

設定がうまくいき、実際にFlickr内のブログ投稿画面から投稿してみると光の教会 / Church of Lightのような感じになる。うーむいまいち。Flickrのテキストボックスの機能は貧弱だし、一投稿に一枚の写真しか貼れないし、カテゴリ選択やパーマリンクの編集もできないので、結局WordPressから再度編集画面を開いて編集しなおしている。これではちょっと使えないなあ、と思った。これだったら、YouTubeみたいに、貼り付け用のHTMLコードとか発行してくれたほうがいいよ。

リプトンリモーネのおまけストラップはやはり可愛い

エキサイトニュースのリプトンリモーネのおまけストラップに待望の第3弾が登場によると、リプトンリモーネのおまけストラップキャンペーン第3弾が9月30日に開始していたようです。

私の見た範囲では、以前のピエール・エルメとコラボしていたものとほぼ同じ(で、いまいち可愛くない)チョコレートばかり売れ残っていたのですが、なんとかビスケットを発見。本当はシュークリームに惹かれていたのだけれど、熱心に探すわけでもないうちに開始後一ヶ月経ち、もう最近は店頭にあるリプトンリモーネにはおまけがついていません。

ふりかえると、第一弾のピエール・エルメとのコラボのときにイスパハン(ピンクのマカロン)と板チョコを手に入れ、第二弾のウェスティンホテル東京は買わずにスルーしてしまい(しかしこうやって見ると、クロワッサンくらい買っておけばよかったかな…)、第三弾の今回(どこともコラボしていない)が始まったなーと思ってはいたのですがそんなに熱心に探さないうちに終わってしまいそうです。

というわけで、以前のピエール・エルメのときのイスパハン、チョコレート、そして今回のビスケットを一緒に写真に撮ってみました。

リプトンリモーネのおまけストラップ3種

私が持っているリプトンリモーネのおまけストラップ3種。左がチョコレート、真ん中がビスケット、右がイスパハン。右と左は今年5月のピエール・エルメとのコラボ、真ん中が今回9月末からのキャンペーンもの

しかし、こんなマカロンのストラップとかもらっておいて、本物のマカロンをまだ食べたことがないのは、自分でもいかがなものかと思うので、なるべく早急に食べに行こうと思います。

ジョン・エヴァレット・ミレイ展@Bunkamuraザ・ミュージアム (2008.10.17)

あらかじめ混雑しているという情報を得ていたので、Bunkamuraメールマガジンより比較的空いていると言われた金曜の夕方18時ごろから行ってみました(金曜は21時まで開館)。しかしそれでもやはり混んでいました。フェルメールもそうだけど、もうこういうのはしょうがないのかな。19時からとか、もうちょっと遅めに行ってみたら良かったかも、と後から思いました。また、8月に行った人のブログを読むと空いていたそうなので、やはり展覧会開始後早めに行くのが基本のようです。

ジョン・エヴァレット・ミレイといえば、代表作はこの水に沈んでいくオフィーリアなわけです。この絵は周りの植物も精密に描写されており、植物学の教授がこの絵に描かれた植物を使って学生への講義に使えるほどだ、と会場に設置されたビデオで聞きました。

オフィーリア

オフィーリア (Ophelia 1852)

そのほか、シェイクスピアの『尺には尺を』の登場人物であるマリアナの絵が個人的に気に入りました。机の上に置いてある物などが、マリアナの秘められた性的欲望を示している、と解説にありました。

マリアナ

マリアナ (Mariana 1850-51)

ミレイはファンシー・ピクチャーと呼ばれるジャンルの絵を多く描いていました。名前の通り子供がメインの可愛らしい絵で、非常に詳細に描いているので安っぽくはない。これは実に老若男女に受けるだろうなと思えます。

今回のミレイ展の公式サイトでの説明は以下の通り。

英国絵画にはファンシー・ピクチャーと呼ばれる分野がある。子供に愛くるしい衣装を着せ、愛くるしいポーズで捉えたスウィートで可愛らしい作品群である。ファンシー・ピクチャーは18世紀後半に流行ったが、19世紀後半のヴィクトリア朝でその伝統を復活させたのがミレイであり、《オフィーリア》を描いたラファエル前派の画家はこの分野の第一人者でもあり、上流階級の肖像画と並んで、円熟期のミレイに大きな名声をもたらした。
 《初めての説教》は、ミレイがファンシー・ピクチャーの世界に手を染めた最初の作品。モデルを務めたのは長女のエフィーで、5歳のときである。ミレイには8人もの子供がいたのでモデルには事欠かなかった。実際、この作品に限らずミレイは息子も娘も多くの作品に登場させている。とはいえ、可愛い盛りの自分の子の姿をあとあとまで留めておきたいと願うのはいつの時代も同じこと。現代ならさしずめ、七五三を祝う様子をDVDに録画する親たちといったところだろう。
 とくにこの作品における少女の可愛らしさは格別である。日本語のタイトルには反映されていないが、原題には「私の」、というか「あたしの」となっており、幼い少女自身が可愛らしい声で言っているような感じをあたえるのである。また翌年描かれた《二度目の説教》も、「あたしの」であり、その正直さは感動ものである。
 これらの作品をきっかけに、ミレイを中心にファンシー・ピクチャーは万人向きの当たり障りのない美術品として、豊かな中産階級の層の厚い当時の英国社会で大いにもてはやされ、これら二点も、作者自身によって多くの複製が作られるほどだったのである。
 たしかに少女像は当時大いに流行っていた。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が出版され一世を風靡したのも同じ一八六〇年代の英国である。もっとも、キャロルの場合はロリコン的なところがあったにしても、こうしたブームには、大人の現実世界から逃れたいという、逃避的なところがあったのかもしれない。しかしながらミレイの場合、子供たちをファンシーな世界の住人に仕立てることができたのは、やはりその卓越した描写力であり、それが今日の私たちをも感動させるのである。

初めての説教

初めての説教 (My First Sermon 1863)

二度目の説教

二度目の説教 (My Second Sermon 1863-64)

このように、小さな女の子が、最初の説教では緊張して話を聴いているものの、二回目ではすっかり慣れて寝ちゃった、というたわいのないかわいらしいものです。

このファンシー・ピクチャー群のなかで、私が最も気に入ったのは「きらきらした瞳(Bright Eyes)」というタイトルのものでした。

きらきらした瞳

きらきらした瞳 (Bright Eyes 1877)

ほかのファンシー・ピクチャーでは、若い女性が出てくるときは豪華なドレスを着たり、髪はちぢらせたりカールしたりしています。しかしこの女の子は、髪は自然に下ろしただけで、あっさりした服装でじっと前を見ています。この時代に女性が大学に行けたのかどうか分かりませんが、マントのような服装から大学生のアカデミックガウンを思い出したり、知的な感じもします。我ながらこういう女性像が好きなんだなあと思いました。

Flying Jam Summit@所沢航空記念公園 野外ステージ (2008.10.18)

以前万波麻希の新アルバム発売の項で触れた野外ジャズライブイベント「Flying Jam Summit」に行ってきました。会場の所沢航空記念公園というのは、この日見てまわることはできなかったが緑豊かな広い公園のよう。その中にある野外ステージは常設のもので、日比谷野外音楽堂のような感じでした。

客の入りは7割程度で、空席も目立った。客層は20代~30代前半で女性が多め。幼稚園くらいの子供(小学生以上は入場料が発生するためか)を連れた母親が多く、Ann Sallyのときなどに子供たちが前に出て踊っていたりしたのがなごんだ。写真撮影は禁止だったはずなのだけど携帯で撮っている人を結構見かけた。

私はもう東京に10年近く住んでいるというのに、このイベントに行くために初めて西武線に乗り、行きに1回、帰りに2回乗り間違えて引き返したりしてしまった。

出演アーティスト(出演順)は以下の通りで、13時スタート、19時終了。これだけやってチケットは前売り3500円というのは安いと思う。前売りチケットを買ったときは、整理番号が600番台とかで、全席自由なのでいい席が取れないかも? と心配だったが、前述のように席はかなり空いていたので(どのみち遅刻したけど)あまり関係なかった。

  1. jew`s-ear (opening act)
  2. Ann Sally
  3. quasimode
  4. 須永辰緒プロデュース“MAKI MANNAMI QUINTET PLUS”
  5. J.A.M

ライブで一般的にあることだけど、出演アーティストの今後のライブ予定などを書いたちらしを入場時に配られるのだけど、今回のように複数のアーティストが出るライブだと、お目当ての人以外についてはそのアーティストの詳しいプロフィールを知らなかったりするので、各アーティストのプロフィールや経歴を書いた紙を一枚入れてくれるといいのになーと思いました。帰ってから各アーティストについてネット検索して知ったことがいろいろありました。

Ann Sally

遅刻して14時前に到着したため、opening actのjew`s-earはのため聞き逃し、二番目のAnn Sallyから聴いた。彼女はアン・サリー – Wikipediaにもある通り現役の心臓外科医で、医学の勉強のために米国ニューオーリンズに留学したこともあり、なおかつ母親で歌手でもあるという凄いキャリアの人。

このキャリア選択については、ほぼ日刊イトイ新聞 – アン・サリーさんと、ニューオーリンズ。に本人による文章があるが、父親が在日韓国人の医師で、そのためもあり娘に手に職をつけることを望んだという。医師としての仕事の中で多くの人の死に立ち会ったというが(仕事上当然のことかもしれないが)、歌手としてのイメージはそれとは全く異なるほんわかした感じで親しみやすい感じの歌唱だった。

最初の曲は「Over The Rainbow」で、その後「蘇州夜曲」「赤とんぼ」などジャズというよりは日本人なら誰でも知っていそうな親しみやすい曲が中心。オリジナルの新曲という「時間旅行」という曲もあった。衣装はちょっとくすんだ色の重ね着っぽい感じでストールを巻いたりして、雑誌で言えば「クウネル」とか「リンカラン」みたいなほっこり系の服装でした。

» こころうた

quasimode

オフィシャルサイトにも「クラブ・ジャズ シーンにおいて日本を代表するバンドの一つ」とあるように、私のようにクラブジャズに疎い人間がイメージするいわゆるクラブジャズでした。ホーンが多くて華やかな感じ。演奏を始めると前に出て踊っている人が多数いました。最後のJ.A.Mに次ぐ盛り上がり。MCも慣れた感じで、最近出たというアルバムのPRをしていました。服装は全員スーツ系。

» SOUNDS OF PEACE 〈DVD付き初回限定盤〉

須永辰緒プロデュース“MAKI MANNAMI QUINTET PLUS” (万波麻希)

今回この人の歌が聴きたくてこのイベントに来たのでした。彼女が最初にステージに出てきたときに一番驚いたのは、ショートカットになっていたこと。今までずっと長い髪だったし、新しいアルバム『The World of Sence』のジャケットでもそうだったので。衣装は真っ白なワンピース。相変わらず小柄&細い。多分身長は150cm台前半ではないでしょうか。高いヒールを履いていました。

この人はいわゆるジャズ的歌唱の人ではないんですよね。なんかクラシック的で、高音が伸びる伸びる。こちらは踊るというよりはじっくり聴く感じでした。曲はドラマティックなのに、MCでしゃべると割とてきぱきした感じの人でもあります。

会場で彼女のインタビューが載っているフリーペーパーを配っていたのでもらって読みました。同じものがWebにもあるみたい。須永辰緒が最初のアルバムを聴いて、万波麻希の才能を絶賛して一緒に2枚目のアルバムを作ったという内容です。

新しいアルバム『The World of Sence』については、TSUTAYA onlineのページで試聴できます。

» The World of Sence

J.A.M

このバンドについては全く知らなかったのですが、この日一番の収穫でした。

SOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバーのうち3人によるピアノトリオで、オフィシャルサイトは「J.A.M-piano trio from SOIL&"PIMP"SESSIONS」。SOIL&"PIMP"SESSIONS – Wikipediaによると以下のような経歴。

J.A.M
メンバーの丈青・秋田ゴールドマン・みどりんの三人からなる別バンド。元々は都内のジャズクラブで神出鬼没に活動していたが、SOIL&“PIMP”SESSIONSのライブセットにトリオでのセッション演奏がコーナー的に挿まれるようになり、2007年はFUJI ROCK FESTIVAL ’07の“FIELD OF HEAVEN”ステージに出演を果たした。さらに2008年にはJ.A.M名義でアルバム「Just A Maestro」を発表。ゲストボーカルにホセ・ジェイムズを迎えるなど積極的な活動を行っている。

…と、上記のような情報は家に帰ってから調べて分かったことで、何一つ知らない状態で演奏が始まったとたん「ちょ、このピアノとドラムの人めちゃくちゃうまくない??」と思い(ベースが下手だとは思わない、むしろうまいのだろうが、ベースのうまいへたを私が判断できないだけの話)、思わず前に出て踊りに行きました。演奏していた曲はよく分かりませんでしたが、一曲だけ「チュニジアの夜」を超高速でやっていたのだけは分かりました。

メンバー3人のうちピアノとドラムの人は頭がアフロで、服装はネルシャツのような普通の感じでした。会場について「ヨーロッパのフェスでよく演奏するんですが、よく似た雰囲気ですね」と言ってました。このバンドのみ(最後に演奏なので)アンコールあり。

帰りに会場で販売していたアルバム『Just A Maestro』を勢いで買いました。それを今も聞きながら書いています。

このアルバムにも入っている「Jazzy Joint」という曲がYouTubeに上がってました。

またこのアルバムに関するインタビューも見つけました。J.A.Mに関する情報はmixiのJ.A.Mコミュが便利そうです。

» Just A Maestro

データベースのバックアップ:WP-DB-BackupとphpMyAdminを使う

WordPress関連のブログを見ていると、来月リリース予定のバージョン2.7の情報が目に付くようになってきました。管理画面が見やすくなっているほか、さまざまな機能が追加されているらしいので、リリースされたら早めにバージョンアップしたいと思っています。

しかし、今度のバージョンアップは2.6.3にしたときのように簡単にはいかなさそうです。投稿のバックアップはもちろん、手を加えたテーマなどはあらかじめ保存しておかなければいけません。特に、投稿はデータベースに保存されているので、どうやってバックアップするのかなと思っていました。

WP-DB-Backupを使う

まず一つあるのが、プラグインのWP-DB-Backupを使う方法のようです。これをインストールしてみました。

インストール解説では、「wp-db-backup.php をコピーする」と、英語ユーザーのことしか考えていない記述になっていますが、実際はダウンロードしたzipファイルを解凍すると、各種言語の.poファイルと.moファイルが入っています。よく分からないのですが、FAQによると、「wp-db-backup.pot」が多言語対応のためのファイルらしいです。このファイルと、日本語らしき「wp-db-backup.ja.po」「wp-db-backup.ja.mo」の3つをwp-db-backup.phpに加えてpluginsディレクトリに入れて有効化したら、管理画面が日本語になっていました。

管理画面では、その場でバックアップと、1日1回、1週間に1回など周期を指定してバックアップの両方ができます。とりあえずその場でのバックアップを試してみました。

バックアップファイルの扱いは、(1)サーバー内に作成したディレクトリ(wp-content 内)に保存 (2)ローカルにダウンロード (3)メール送信 の3つが選択できますが、(1)がどうしても選べません。(1)を選択してバックアップを開始しても、自動的に(2)にチェックボックスが移動してしまい、サーバー内にバックアップ用ディレクトリは作成されているのですが(一時的にwp-contentを757にしました)、そのディレクトリの中には空っぽのindex.phpがあるのみで、バックアップファイルが保存されません。

また、(2)と(3)で保存されたバックアップファイルをテキストエディタで開いてみると、今までこのブログで書いた記事が保存されていないようです。なぜか、WordPress日本語ブログの内容とか、WordPressフォーラム(日本語版)の内容ばかりが書き込まれています。これで万が一今までの投稿が消えた場合のバックアップになるのか、激しく不安です……。

記録のため、利用したツールのバージョンを残しておきます。

  • WP-DB-Backupプラグインのバージョン:2.2.1
  • MySQLサーバのバージョン:4.0.27
  • PHPのバージョン:5.2.6
  • WordPressのバージョン:2.6.3

phpMyAdminからダウンロード

WP-DB-Backupの動作が心もとないので、Backing Up Your Database « WordPress Codex内にある「Using phpMyAdmin」を試してみました。レンタルサーバにログインしてphpMyAdminを操作してダウンロードします。この解説は英語で、私が見ていたphpMyAdminは日本語でしたが、まあ分かる範囲で、指示通りやってダウンロードできました。

これでダウンロードしたファイルは2130KBと、かなりの量になりました。きっちりと確認したわけではありませんが、投稿した本文もちゃんと入っているようです。さきほどWP-DB-Backupでダウンロードしたファイルは250KB程度と10倍近い差があり、やはりWP-DB-Backupではちゃんとしたバックアップになっていなかったように思います。

このデータベースを元に戻して復元できるかまではやっていないのですが、これは今後の課題とすることにして、今日はここまでとします。

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